ダラーラF393 無限（F3）
フルレストアされた名門シャーシ&名機搭載の新車のような１台
F3は、日本をはじめ、イギリスやドイツ・ユーロなどでGP2の下位カテゴリとして存在する国際格式のフォーミュラレース。マーチ・レイナード・ラルト・トムスなどのシャーシに、オペル・メルセデス・フォルクスワーゲン・フィアットなどのエンジンが供給されたが、開催国や年代ごとに流行り廃りがあり、やがてコンストラクター、エンジンメーカー共に２〜３社に絞られた状態でしのぎを削る戦いとなってゆく。
そんな中、当時より注目を浴びていたのが、ダラーラ製シャーシと無限製エンジンという組み合わせ。圧倒的な速さと安定感を得ていた故に、この組み合わせのF3マシンはその後も数多く存在した。
そして今回紹介するのも、ダラーラ製シャーシに無限エンジン搭載の車両。1994年の全日本F3に参戦歴があり、ダラーラF393に無限MF204搭載の1オーナーものの個体を現オーナーが買い取り、その後フルレストアを施した個体だ。
フルレストア後、2014年3月に富士スピードウェイにてシェイクダウンを敢行した際は、カーボンものコックのため、もとから剛性は高いものの、更なる剛性感の高さとエンジンレスポンスとパワー感、そしてドライブフィール共に確実にアップデートされている事を確認したようだ。もちろん、内外装も新車のようなパリッとした仕上がりであることは言うまでもない。
今回は、たまたま以前より探していた個体が見つかってしまったため惜譲するということなので、当時のF3全盛期の雰囲気を残しつつ、新車のようなクォリティのF3を探している方には垂涎の１台となることだろう。
■外装
90年代のフェラーリF1を彷彿とさせる深紅のダラーラシャーシは、フルレストア時にオールペイントを施しているだけあって、新車のような輝きを放っている。
■内装
使用感の出やすい内装もフルレストアによって出荷されたばかりのような状態。また、メーター類やステアリング等の機能パーツは少々アップデートされているようだ。
■総評
名門ダラーラのカーボンモノコックシャーシと名機無限MF204ドライサンプエンジンという、フォーミュラ好きなら誰もが１度は憧れる組み合わせのF3マシン。共に初期型モデルではあるが、フルレストアを施したおかげで当時のモデルながらも新車のようなクォリティを誇る。シェイクダウンでの感触も本当に素晴らしいフィーリングだったようなので、クセのないニュートラルな状態のF3マシンでサーキットを攻めたい方には最高の１台となりそうだ。
車両本体価格：ASK
| 年式 | 1993年式 |
|---|---|
| 走行距離 | ー |
| ミッション | Hパターン5速 |
| 車検 | ー |
| 現在色 | レッド |
| 元色 | ー |
| 排気量 | 2,000cc |
| ﾊﾝﾄﾞﾙ位置 | センター |
| 乗車定員 | 1名 |
| 車体寸法 | ー×ー×ー (mm) |
| 車両重量 | ー kg |
| 駆動方式 | MR |
| 使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
| 装備 | ー |
| 入手経路 | ー |
| 車両形式 | F393 |
|---|---|
| 車体番号 | 029 |
| ｴﾝｼﾞﾝ形式 | MF204 |
| ｴﾝｼﾞﾝ番号 | ー |
| ﾒｰﾀｰ交換 | ー |
| エアバッグ | ー |
| 修復歴 | ー |
| オーナー数 | 複数オーナー |
| 記録簿 | ー |
| 取扱説明書 | ー |
| 自動車税 | ー |
| ﾘｻｲｸﾙ券 | ー |
| 現所在地 | 静岡県 |
| 保管方法 | 屋内 |
| タイヤ | BRIDGESTONE POTENZA RF02 前：190/550 R13 後：250/570 R13 初走行：ー年ー月 |
|---|---|
| ホイール | VOLKRACING リム径 前：ーJ 後：ーJ オフセット 前：ー mm 後：ー mm |
| ﾌﾞﾚ-ｷﾊﾟｯﾄﾞ | 不明 残厚 前：ー% 後：ー% |
| ﾌﾞﾚ-ｷﾛ-ﾀ- | 純正 |
| ﾌﾞﾚ-ｷｷｬﾘﾊﾟ- | 純正（Brembo） F：ー R：ー |
| ダンパー | 純正（KONI製） |
| スプリング | 純正 バネレート：前：ー 後：ー 自由長：前：ーinch 後：ーinch |
| スタビ | 純正 パイプ径 前：φーmm 後：φーmm |
| クラッチ | 純正 |
| ﾌﾗｲﾎｲ-ﾙ | 純正 |
| ミッション | 純正 レシオ：ー |
| ﾌｧｲﾅﾙｷﾞｱ | 純正 レシオ：ー |
| LSD | 純正 イニシャルトルク：ーkg |
| エキマニ | 純正 |
| 触媒 | ー |
| ｻｲﾚﾝｻｰ | ー |
|---|---|
| プラグ | 純正 |
| ﾌﾟﾗｸﾞｺ-ﾄﾞ | 純正 |
| ラジエター | 純正 |
| ｵｲﾙｸｰﾗｰ | 純正 |
| ﾏｳﾝﾄ・ﾌﾞｯｼｭ | サス：純正 エンジン：純正 デフ：純正 ミッション：純正 |
| ﾒﾝﾊﾞ-・ﾛｯﾄﾞ | 純正 |
| ﾄﾞﾗｲﾌﾞｼｬﾌﾄ | 純正 |
| タワーバー | ー |
| ｱﾝﾀﾞｰｺｰﾄ | ー |
| ﾛ-ﾙｹ-ｼﾞ | 純正 |
| ﾌﾚｰﾑ修復歴 | ー |
| ボディ補強 | ー |
| シート | ワンオフ |
| ハーネス | SABELT製 |
| ｴｱﾛ・ｶｳﾙ | 純正 |
| 消火器 | ー 使用期限：ー年 点検検査日：ー |
| 燃料タンク | 純正 使用期限：ー 容量：ー L |
| エンジン | 無限MF204 |
|---|---|
| 補機類・ECU | 純正 |
| 競技歴 | 1993年全日本F3 |
| コンディション | エンジン：良好 ミッション：良好 シャーシ：良好 電装系：良好 その他：良好 直近の走行時期：2014年3月 点検時期：2014年3月 |
| スペアパーツ | エンジン：ー ミッション：ー シャーシ：ー 電装系：ー タイヤ：数セット ホイール：ー その他：若干 |
| アピールポイント | ■1993年式 ■フルレストア済み ■シェイクダウン後走行わずか ■動態保存 |
| 気になるポイント | ー |
■エクステリア
新車同様、保証付き!?
90年代のフェラーリレッドにオールペイントされ、新車のような装いのF393。外装だけでなく、機関系・駆動系など、フルレストアしたばかりなのでとても20年以上も前の個体とは思えないクォリティだ。
斜め後ろ
フルレストア後にシェイクダウンをしたが、その後は未走行で、若干の飛び石やカーカスのヨゴレがある位で目立つようなヒビやワレはない。
フロントビュー
やや丸みを帯びた時代を感じるフロントビュー。
リヤビュー
ガッチリしたスタイルが迫力のリヤビュー。
サイドフォルム
F1とディメンションがほとんど変わらないバランスの取れたサイドフォルム。
フロントまわり
アルミ製のウイング、カーボン製のノーズ共に目立つようなキズもなく、状態の良いフロントまわり。
リヤまわり
アルミ製のBOX型ウィングが備わったリヤカウルまわり。角度調整用のメジャーがリアルだ。
フロントアーム部
当然ガタや歪みは無いフロントアーム類。
リヤアーム部
リヤアーム部分も曲がりやガタツキの心配は無用。
エキゾースト部分
快音を発するエキゾーストエンド。
フロントサスペンション
F1でも一時期流行ったシングルタイプでKONI製スプリングダンパーユニットを装備。
リヤサスペンション
リヤサスペンションは直立した状態でマウントされている。
タイヤ＆ホイール（フロント）
タイヤはBRIDGESTONE POTENZA RF02でフロントは190/550 R13。ホイールはVOLKRACING製3ピースタイプ。
タイヤ＆ホイール（リヤ）
リヤは250/570 R13。ホイールの隙間から覗くゴールドのbremboキャリパーが誇らしい。
■エンジン・トランクルーム
エンジンユニット
B20Aベースの1,997cc直列4気筒DOHCエンジンのドライサンプユニットは無限製の名機『MF204』。今回のレストアでエンジンもOH済み。
インダクションポッド
4連スロットルの先に備わるカーボン製のインダクションポッド。
■インテリア
キャビン
剛性感も然ることながら、安全性にも信頼のおけるカーボンモノコックのキャビン。
コクピット
カーボン地剥き出しのスパルタンかつシンプルなレイアウトのコクピット。シェイクダウン後はまだ未走行なので、使用感もほとんど無い。
メーター類
マグネッティ・マレリ社製のマルチファンクションメーターを装備。レブリミットは6000rpmに設定されているようだ。
ABCペダル
フォーミュラーではおなじみのオルガン式のABCペダル。
シフト
動きに合わせてややスペースを設けられたシフトまわり。Hパターンの5速タイプとなる。
シリアルプレート
コクピットの左サイドにはダラーラのシリアルプレートを確認できる。
■その他
バッテリー2個搭載
通常は写真上部にある赤色のカプラーにブースターを差し込んでエンジンを始動させるが、本車両は、例えばコースアウトした際にも自力でエンジンを再始動できるように、バッテリーを通常１個のところを２個積んでいるので、フォーミュラながらも乗用車並に始動しやすく改善されている。
エンジン始動〜ブリッピング
レスポンシブルな無限レーシングサウンドをご確認いただきたい。
以上の掲載内容は、弊社が編集・制作したものです。ナンバープレートや車体番号など、個人を特定できるような被写体や情報は意図的に伏せてあります。また、整備履歴、修復歴などに関しては、弊社で裏付けを取ったものではありません。また、本サイトに記されてる走行距離は、成約時には多少伸びております。あらかじめご了承ください。