トヨタ本社でレストアされた世界に現存する唯一の1台
特別なトヨタ・スポーツ800をご紹介しよう。
プライベート所有の個体で唯一トヨタ本社に於いてフル・レストアされたトヨタ・スポーツ800 のワークスカーだ。
トヨタ・スポーツ800は、1962年のモーターショーで発表されたプロトタイプであるパブリカ・スポーツを祖として1965年4月に登場した。
“時速100マイルスポーツカーを大衆の手に”という構想により、空冷水平対向2気筒OHV 790cc 2U型エンジンと、わずか580kgというCD値3.5以下の超軽量空力ボディとの組み合わせで最高速度は155km/h 、ゼロヨンの加速性能は18.4秒、燃費は31km/Lを誇った日本を代表するライトウェイトスポーツカーだ。
1965年の市販車の発売と時を同じくして、トヨタ自工第7技術部の手によりワークスマシンが製作されたが、そのうちの1台と思われるのが本車両となる。
現オーナーは15年前に本車両を入手。2004年まではオーナー自らメンテナンス、2002年から「グッドウット・フェスティバル・オブ・スピード」に参加しているトヨタは、2005年の同イベントへの出場に向けて本車両を公認車両とし、トヨタの東富士研究所にて総力を上げてフル・レストアさせたようだ。
2005年の「グッドウット・フェスティバル・オブ・スピード」当日には、北原豪彦氏がTS020やJGTCカストロールスープラなどと一緒に本車両を走らせている。その後も、「TMSF」などのトヨタ公式イベントでも走行したようだ。
レース戦歴では、1967年に行なわれた日本初の24時間耐久レース「富士24時間レース」にて、上級モデルのトヨタ2000GTと共にデイトナ・フィニッシュを決めるなど、2〜3のレースに出場している。
そんな歴史的価値もある世界に現存する随一のトヨタ・スポーツ800 ワークスカー。
お目にかかることすらほとんどできないような超希少車だが、現オーナーの車両入れ替えにより、売りたし車両として登録される運びとなった。
予算が許せばファンならずとも絶対に側に置いておきたい“一生もの”となる1台だろう。
■外装
当時のステッカーもきちんと再現されている外装は塗装も含め丁寧にレストアされているので非常に美しい状態だ。当然目立つキズや錆び、ヘコミは見当たらない。驚く事に、下まわりも新車のようにピッカピカだ。もちろん屋内にて大事に保管されている。
■内装
ワークスカーらしく、ロールケージ、消火器などを追加する一方で余計な装備は一切排されたシンプルな内装。既に40年以上も前の個体なだけに錆びなどが心配だが、フロアなどにも全くなく、きちんと錆び止め加工もされているようだ。メーター類などの電気系統も正常に作動する。
■総評
元々航空機を製造していた関東自動車が製作しただけあって、タマゴ型のボディは超軽量で空力も抜群に良く、少ないパワーでトップスピードを稼ぐという発想は31km/Lという燃費性能も合わせて現代のエコカーにも通ずるパッケージだ。現に1966年1月16日、鈴鹿500kmレースでは、クラス上のライバルを蹴落とし、細谷四方洋選手が②トヨタ・スポーツ800(GT-1クラス)で総合優勝の栄冠を勝ち取った。ゴール後の計測によれば、69リッター入りの燃料タンクには、まだ10リッター近く残っており、鈴鹿をレーシングスピード(120.196km/h)で走行しても8.47km/Lという優れた走行燃費を記録していたのだから恐れ入る。もちろんタイヤ交換もせず、レース後には3分山を残していたという。そんな中で本個体はトヨタのワークスカーとしてフルレストアされ、さらに魅力的なパッケージに生まれ変わった。レーシングエンジンから発せられるエグゾーストノートは、水平対向2気筒ながらもパタパタと迫力ある乾いた雄叫びを放つ。しかも一発始動の動体保存された個体だから即サーキットでの走行も可能だ。この素晴しく美しい流面系ボディだけでもホレボレしてしまう超希少な1台だ。
売約済み
年式 | 1967年式 |
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走行距離 | 100km以下 |
ミッション | Hパターン4速 |
車検 | ー |
現在色 | ホワイト&ブルー |
元色 | ー |
排気量 | 1475cc |
ハンドル位置 | 中 |
乗車定員 | 1名 |
車体寸法 | ー×ー×ー(mm) |
車両重量 | 580kg以下 |
駆動方式 | FR |
使用燃料 | ー |
装備 | ー |
燃料タンク容量 | 50L |
入手経路 | ー |
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車両形式 | UP15 |
車体番号 | ー |
エンジン形式 | 2U |
エンジン番号 | ー |
メーター交換 | ー |
エアバッグ | なし |
修復歴 | なし |
オーナー数 | 不明 |
記録簿 | ー |
取扱説明書 | ー |
自動車税 | ー |
リサイクル券 | ー |
現所在地 | 関東 |
保管方法 | 屋内 |
タイヤ | DUNLOP G5 前:5.20/13 後:4.50/13 初走行:ー |
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ホイール | エンケイ製マグネシウムホイール リム径 前:55JX13 後:5.5JX13 オフセット 前:-20 後:-20 |
ブレ-キパッド | 不明 残厚 前:-mm 後:-mm |
ブレ-キロ-タ- | 不明 |
ブレ-キキャリパ- | 不明 |
サス仕様 | トヨタワークス仕様 |
ダンパー | KONI製レーシングスペック |
スプリング | ー バネレート:前:ーlbs/inch 後:ーlbs/inch 自由長:前:ーinch 後:ーinch |
スタビ | なし パイプ径 前:φーmm 後:φーmm |
クラッチ | 不明 |
ギアレシオ | 純正 レシオ:ー |
ファイナルギア | 純正 レシオ:3.3 |
LSD | ー イニシャルトルク:ーkg |
エキマニ | トヨタワークス製 |
触媒 | なし |
サイレンサー | トヨタワークス製 |
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プラグ | NGK |
プラグコ-ド | 永井電子 |
ラジエター | トヨタワークス製製 |
ブッシュ類 | サス:ー エンジン:ー デフ:ー ミッション:ー |
ドライブシャフト | 純正 |
タワーバー | ー |
アンダーコート | ー |
ロールバー | トヨタワークス製 4点式 |
フレーム修復歴 | なし |
ボディ補強 | なし |
シート | 純正 |
ハーネス | WINMAX |
エアロ・カウル | ー |
消火器 | ー 使用期限:ー 点検検査日:ー |
燃料タンク | 純正+トヨタワークス製 使用期限:ー 容量:30+20L |
メンテガレ-ジ | ー |
エンジンチューン | トヨタワークスチューン 850ccボアアップ ピストン半円球加工 ハイコンプ コンロッド・クランクバランス取り アイサンキャブ センチュリー製バルブラッシュアジャスター 2層式オイルパン その他多数 |
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補機類・ECU変更 | ー |
競技歴 | 1967年:富士24時間レース 参戦 1967年:全日本富士1000kmレース 参戦 1968年:富士12時間耐久レース 参戦 |
パーツの状態確認 | エンジン:良好 ミッション:良好 シャーシ:良好 電装系:良好 その他:良好 走行時期:2011年1月 点検時期:走行毎 |
スペアパーツ | エンジン:1機付属 ミッション:ー シャーシ:ー 電装系:ー タイヤ:1セット ホイール:ハヤシ製5J-12 1セット その他:ウエザーストリップ付属 |
アピールポイント | ■2005年のグッドウット・フェスティバル・オブ・スピードにトヨタチームのゲストとして出場 ■プライベートカーにしてトヨタ公認のトヨタワークスカー ■トヨタ本社でワークスチューン&1000時間に渡りフルレストアされた貴重な1台 ■全塗装済み ■ウェザーストリップ&ブッシュ交換済み ■ステッカーだけで制作費20万円 |
気になるポイント | なし |
エクステリア
エンジン・トランクルーム
インテリア
その他
以上の掲載内容は、弊社が編集・制作したものです。ナンバープレートや車体番号など、個人を特定できるような被写体や情報は意図的に伏せてあります。また、整備履歴、修復歴などに関しては、弊社で裏付けを取ったものではありません。また、本サイトに記されてる走行距離は、成約時には多少伸びております。あらかじめご了承ください。