
コスワースDFV搭載のF3000
LOLA T90-50 DFVである。
F3000カー自体がほとんど現存していない中、1990年の全日本F3000選手権に実際に出走していた個体が売りたし登録された。
すでに20年以上経過している車両だが、現オーナーはその当時のポテンシャルを確かめるべく毎年のようにスポーツ走行しており、2011年の7月にも富士スピードウェイで走ったという、即走行可能の貴重な車両だ。
グラハム・ヒルが設立した“Embassy Hill”というレーシングチームの名が表記されたボディは、1958年にエリック・ブロードレイによって設立されたハンティンドンに拠点を置く、世界最古かつ最大のレーシングカーメーカーのLola Cars製。1990年製のシャシーナンバー27だ。
搭載エンジンはフォード・コスワースDFV。F1では1967年にロータスがDFVを搭載したのをはじめ、翌1968年にはマクラーレンやティレル、ウィリアムズ、アロウズなど、フェラーリ以外のチームに供給されたという大人気のエンジンユニット。エンジン性能が高く、F3000やグループCなどのカテゴリーでも活用され、1990年代までにバージョンアップを繰り返しながら数多くの金字塔を打ち立ててきた名機のひとつだ。
DFVは、1966年のレギュレーション変更で排気量が3リッター化され、新規開発されたエンジンユニット。ロータスの総帥コーリン・チャップマンは、キース・ダックワースが同社のエンジン部門から独立し立ち上げたコスワース社に、3.0リッターのF1専用エンジン開発を依頼。ちょうどその時、ダックワースは、F2用の直列4気筒1.6リッターの「FVA(Four Valve type A)」エンジンを結合してV8化した「Double Four Valve(DFV)」を開発中だったのだが、当時コスワースは資金難でなかなか開発が進まなかった。そこでロータスは、コルティナなどの生産で懇意にしていたフォードに協力を要請し、コスワースにDFVの開発費が提供されるようになったことで、「フォード・コスワースDFV」として開発・製造されるようになったのである。
スペックは、バンク角90度のV型水冷8気筒DOHC4バルブ2,993ccで、最大出力430ps/10,000rpm、最大トルク33.8kgm/8,500rpmといわれている。
エンジン・シャシーともに良好で、即走行可能なLOLA T90-50 DFV。現オーナーは「レーシングカーは飾っておくものではなく、乗ってこそマシンが生きてくる」と考えており、7年前に購入してから毎年のように9000rpmまで回してスポーツ走行を楽しんできた。しかし、体力的な限界を感じ、売りたし車両として放出することを決めた。
地を這うように低く、ボリューム感のあるフォルム、そして即走行可能な状態というリアリティのある雰囲気は、展示しておくだけでも迫力が充分に伝わってくる。ドライビングにはフォーミュラカー特有のコツが必要なので、過去にフォーミュラでのレース経験がある方ならよりオススメとのこと。もちろん、乗り手を選ぶのは言うまでもなく、F1ゆずりの加減速やコーナリングなど、市販車両では絶対に味わうことのできない異次元の感覚を本車両で存分に味わっていただきたい。
■外装
“Embassy Hill”のステッカーが目立つボディは、F3000に出走していたカーボンモノコックのローラT90-50。すでに20年以上の歳月が経っているが、大事に屋内保管されており、コンディションは良好。大きなキズやヘコミ・ヒビなどもない。
■内装
年式相応に時代を感じるコクピットまわり。シートは現ドライバーの体型に合わせたもの。メーターやスイッチ類はもちろん作動する。
■総評
20年以上も前のヒストリック・レーシングフォーミュラになると、乗り出しまでにいろいろなところを直す必要があったりするものだが、本車両は2011年7月にもスポーツ走行をした即走行可能な車両。フォーミュラレース参戦経験のある現オーナーが、毎年のようにスポーツ走行をして楽しんでいたので、常にベストなコンディションで大事に保管されていた個体のようだ。F1にも搭載されていたDFVエンジン搭載の本車両、これほどまでに程度極上のF3000カーを入手できる機会は最初で最後かもしれない。
売約済み
年式 | 1990年式 |
---|---|
走行距離 | 不明 |
ミッション | 5速マニュアルトランスミッション |
車検 | ー |
現在色 | ホワイト |
元色 | ー |
排気量 | 2993cc |
ハンドル位置 | センター |
乗車定員 | 1名 |
車体寸法 | ー×ー×ー(mm) |
車両重量 | 不明 |
駆動方式 | MR |
使用燃料 | 無鉛ハイオクガソリン |
装備 | ー |
燃料タンク容量 | ーL |
入手経路 | 中古 |
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車両形式 | ー |
車体番号 | ー |
エンジン形式 | DFV |
エンジン番号 | ー |
メーター交換 | ー |
エアバッグ | なし |
修復歴 | なし |
オーナー数 | 不明 |
記録簿 | ー |
取扱説明書 | ー |
自動車税 | ー |
リサイクル券 | ー |
現所在地 | 神奈川県 |
保管方法 | 屋内 |
タイヤ | YOKOHAMA ADVAN スリック 前:220/55/ZR13 後:350/40/ZR13 初走行:2007年11月 |
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ホイール | BBS リム径 前:ー 後:ー オフセット 前:ー 後:ー |
ブレ-キパッド | FERODO DS11 残厚 前:ーmm 後:ーmm |
ブレ-キロ-タ- | AP Racing |
ブレ-キキャリパ- | brembo 前:ー 後:ー |
サス仕様 | ー |
ダンパー | KONI ネジ式車高調整ダンパーユニット |
スプリング | 不明 バネレート:前:ーlbs/inch 後:ーlbs/inch 自由長:前:ーinch 後:ーinch |
スタビ | 純正 パイプ径 前:φーmm 後:φーmm |
クラッチ | ヒューランド製 |
ギアレシオ | ー レシオ:ー |
ファイナルギア | ー レシオ:ー |
LSD | ー |
エキマニ | 東名スポーツ製(鉄製4-2-1タイプ。厚さ1.2mm) |
触媒 | ー |
サイレンサー | タカオカレーシング製 |
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プラグ | NGK 9番 |
プラグコ-ド | ー |
ラジエター | ー |
ブッシュ類 | サス:ー エンジン:ー デフ:ー ミッション:ー |
ドライブシャフト | ー |
タワーバー | ー |
アンダーコート | ー |
ロールバー | ー |
フレーム修復歴 | なし |
ボディ補強 | ー |
シート | ワンオフ |
ハーネス | ー |
エアロ・カウル | ー |
消火器 | ー 使用期限:ー 点検検査日:ー |
燃料タンク | ー 容量:ーL 使用期限:ー |
メンテガレ-ジ | ー |
エンジンチューン | フォード・コスワースDFV |
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補機類・ECU変更 | ー |
競技歴 | 無限エンジン搭載時の1990年に全日本F3000選手権参戦。 |
パーツの状態確認 | エンジン:良好 ミッション:良好 シャーシ:良好 電装系:良好 その他:良好 走行時期:2011年7月 点検時期:走行毎 |
スペアパーツ | エンジン:ー ミッション:ー シャーシ:ー 電装系:ー タイヤ:トラベル用1セット ホイール:トラベル用1セット |
アピールポイント | カーボンモノコックのLOLAシャシー。無限エンジンからコスワースDFVに換装。フルレストア済みで動体保存のF3000。 |
気になるポイント | ー |
エクステリア
エンジン・トランクルーム
フォード・コスワースDFV搭載
エンジンは無限からDFVに載せ換えた。DFVは、ボア×ストロークが85.6×64.8mm、バンク角が90度のV型水冷8気筒DOHC4バルブ2,993cc、最大出力430ps/10,000rpm、最大トルク33.8kgm/8,500rpmのスペックを誇る。オーバーホール歴は現オーナー所有時点ではない。ベルト系は、ウォーターポンプがコクドベルトで駆動しているが、それ以外は30個程度のギアで駆動しており、クラックが入らない限り交換することはない。
インテリア
迫力の走行シーン
2011年7月に行なわれた富士スピードウェイでの走行シーンをお楽しみください。
以上の掲載内容は、弊社が編集・制作したものです。ナンバープレートや車体番号など、個人を特定できるような被写体や情報は意図的に伏せてあります。また、整備履歴、修復歴などに関しては、弊社で裏付けを取ったものではありません。また、本サイトに記されてる走行距離は、成約時には多少伸びております。あらかじめご了承ください。