TOYOTA COROLLA LEVIN Rally Spec.
軽量FRスポーツクーペの礎を築いた名車がラリースペックで登場!
ライトウェイト・FR・コンパクトの3要素が揃った車種が、今も昔も貴重な存在であることを裏付けるように、国産スポーツカーといえば〝レビ/トレ〟や〝ハチロク〟などといったキーワードが未だに代名詞となっている。
その元祖といえるクルマが今回登録された。通称〝ニーナナ〟とも呼ばれる初代カローラレビンである。
『セリカの2T-Gエンジンをカローラに積みたい』という、ラリー好きだった前トヨタ自動車副社長の発案によって製作されたレビンは、大衆車である2代目カローラ(TE20型)をベースに、初代セリカ1600GT(通称ダルマセリカ)用に開発された、2T-G型1.6リッターツインキャブ仕様DOHCエンジンを搭載。さらにオーバーフェンダー化でトレッドを拡大したり、1tを大幅に下回る軽量化を施す等で、パワーウェイトレシオは7.4kg/psと、当時としてはかなりのハイパフォーマンスを誇る1台だった。
そのハイスペックな戦闘力を生かすべく、オベ・アンダーソン率いるトヨタ・チーム・ヨーロッパ(TTE)でTE27型を駆り、ワークス体制のトヨタとして初のWRC総合優勝を果たしている。
そんな27レビンをほぼフルレストアに近いカタチで蘇らせ、さらに当時のラリーマシンに仕上げるべく、フルチューンが施された個体が登録された。
詳細は下記スペック表をご覧いただければと思うが、肝となる2T-Gエンジンは当然のこと、ドライブトレーン、内外装など、手をつけられるところは全てやりつつ、センス良く仕上げたフルヒストリックラリー仕様となっている。
しかも、本車両はレジェンドオブザラリーや全日本ラリーなど、各地で開催されたラリーイベントにもエントリーしている即参戦可能な個体ながらも、ナンバー付きで街乗りも可能になっている点も素晴らしい。
ヒストリックカーファンはもちろん、軽量・コンパクトで街乗りも可能なマシンを探している方も含め、超絶軽快な本マシンで、この混沌とした世の中を吹き飛ばすかのように颯爽と駆け抜けていただきたい。
売約済み
年式 | 1972年式 |
---|---|
走行距離 | 不明(エンジンOH後100時間) |
ミッション | 5MT |
車検 | R5.12月 |
現在色 | モンテローザオレンジ |
元色 | インディアナポリスオリーブ |
排気量 | ー cc |
ハンドル位置 | 右 |
乗車定員 | 2名 |
車体寸法 | 3950/1600/1310(mm) |
車両重量 | 880kg |
駆動方式 | FR |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
装備 | ー |
入手経路 | 国内ディーラー車 |
車両形式 | TE27 |
---|---|
車体番号 | 766(下3ケタ) |
エンジン形式 | 2T |
エンジン番号 | ー |
メーター交換 | なし |
エアバッグ | なし |
修復歴 | あり |
オーナー数 | 複数オーナー |
記録簿 | なし |
取扱説明書 | なし |
自動車税 | 済み |
リサイクル券 | ー |
現所在地 | 長野県 |
保管方法 | 屋内 |
■エクステリア
タイヤ&ホイール
タイヤはダンロップ ディレッツァDZ101で、全て155/65R13。ホイールはエンケイのRALLY COMPE WRC Spiritsで、5.5Jのインセット20。ブレーキまわりはパッドやドラムが社外製になっているのみ。足回りはAE86用ベースの特注のエナペタル車高調やトスコ製のラリー用リーフスプリングなどで武装。もちろん、ブッシュ類も全て樹脂製の強化タイプに入れ替え、アンジュレーションの大きい路面もしっかり追従するようなセッティングとなっている。結果、乗り心地が意外と良いのも嬉しいポイント。
■エンジン・トランクルーム
エンジンユニット(全景)
エンジンは、T型エンジンのヘッドをヤマハがDOHC化し、セリカ1600GT用に開発した2T-G型1.6L直列4気筒ユニットを搭載。115ps/6,400rpm、14.5kg・m/5,200rpmと、当時としてはなかなかのスペックを誇ったが、亀有製の鍛造オーバーサイズピストンをはじめ、スプール社製鍛造H断面コンロッド、同クロモリ鍛造フルカウンタークランク、TRD製ハイカムなど高機能なパーツを惜しみなく投入。豊かな低中速トルクを発生しつつも、高回転域でパワー感が炸裂するような珠玉のユニットに仕上げた。
■インテリア
コクピット全景(その1)
車内は、6連メーターなどのノーマルの面影は残しつつ、バックスキンのMOMOステアリングや追加された計器類が目につくラリーカーらしい機能的なコクピット。埃っぽさや油っぽさも無く、とても半世紀近く前の個体とは思えない仕上がりだ。
ブリッピング&ドライビング
キャブでハイカムの入った個体と聞けば始動すら難しいイメージだが、コールドスタートでも一発始動でアイドリングも比較的安定傾向のセッティングの決まったレスポンシブルな様子をご覧いただきたい。
以上の掲載内容は、弊社が編集・制作したものです。ナンバープレートや車体番号など、個人を特定できるような被写体や情報は意図的に伏せてあります。また、整備履歴、修復歴などに関しては、弊社で裏付けを取ったものではありません。また、本サイトに記されてる走行距離は、成約時には多少伸びております。あらかじめご了承ください。