DATSUN BLUEBIRD SSS 510 BRE ver.
ワークスレベルのジャパニーズヒストリックレースカー登場!
ダットサンブルーバードが登録された。
いわゆる“510ブル”と云われた名車である。
1967年に510ブルーバードが3世代目としてリリースされ、比較的丸みを帯びたフォルムの410から、直線基調のボクシーなデザインにイメージチェンジを果たすと共に、新開発のL型4気筒エンジンやセミトレを採用した4輪独立サスペンション、先代よりも広いキャビンスペースなどで他車との差別化を図った。同時期にはベーシックなリジットアクスルを採用しながらも豪華な装備を売りにしたトヨペット・コロナとの『BC戦争』が勃発し、国内を席捲する存在であった。
一方、『ダットサン510』として海外へ輸出された510ブルーバードは、低価格でありながら欧州車クラスのクォリティを有すコスパの高い日本車として“プアマンズBMW”と評され、当時のアメリカでは小型輸入車に乗ることがステータスだったこともあり、VWビートルと人気を二分するほどのブレイクを喫し、高校生の初愛車としても大流行りするなど、特に北米市場において大きな盛り上がりを見せ、『ダットサン』の海外進出とブランディングに寄与した。
そんな510ブルーバードは、レースの世界でも大躍進をしており、ラリーではアクロポリスの舞台から始まり、最終的にはサファリラリーで総合優勝するなど3タイトルを奪取。サーキットでは、SCCA(スポーツカー・クラブ・オブ・アメリカ)ツーリングカーレースにて、競合のアルファロメオやBMWを抑え、2年連続でシリーズ優勝した。
その時のレーシングコンストラクターが、名門BRE(ブロック・レーシング・エンタープライズ)である。
ボンネット・ルーフ・トランクをレッドにペイント、そしてサイドに2本のストライプを斜めに入れた、いわゆるトリコロールカラーに仕立てたレーシングカーで多くの勝利を築き、タイトルを総ナメにしたことで、国内外のモータースポーツファンの心を鷲掴みにしたのである。
そんなBREにあやかり、これまで多くのBRE仕様が造られ、240Zと共にいまだに高い人気を誇る車種であるが、今回はその中でも最高峰といっても過言ではないスペックの個体が現れた。
ボディ自体は510ブルーバードを採用し、お決まりのBREカラーを纏っているが、エンジンや足回り、駆動系はS14シルビアから移植し、マウント位置やバランスが最適化されるように、大きな加工や製作・補強や修正が全体に隈なく施されている。
通常であれば、そこまで大がかりなモディファイが施されていると、後付け感が否めないが、まるで最初からそうであったかのように、非常に美しく仕上がっている。それはまるでコンプリートカーのような佇まいだ。
聞けば、当サイト閲覧者であれば良く知られている多くのレジェンドドライバーをサポートし、ワークスチームの第一線で活躍していたメカニックが造った個体なのである。
レースにはエントリーしていないようだが、富士スピードウェイ本コースでのシェイクダウン走行で2分半程度だったので、セッティングを詰めてゆけば2分を切るタイムも現実的とのことだ。
半世紀以上も前に名を馳せた本車両を駆って、往年のワークス気分を嗜んでみてはいかがだろうか。
車両本体売買価格:ASK
年式 | S45年式 |
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走行距離 | エンジンOH後500km未満 |
ミッション | 6速MT |
車検 | 無し(一時抹消済み) |
現在色 | BREカラー |
元色 | ー |
排気量 | 2,000cc |
ハンドル位置 | 右 |
乗車定員 | 1名 |
車体寸法 | ー/ー/ー(mm) |
車両重量 | 1,014kg |
駆動方式 | FR |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
装備 | ー |
入手経路 | 国内中古 |
車両形式 | H510 |
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車体番号 | 577(下3ケタ) |
エンジン形式 | SR20DET |
エンジン番号 | ー |
メーター交換 | ー |
エアバッグ | ー |
修復歴 | ー |
オーナー数 | 複数オーナー |
記録簿 | なし |
取扱説明書 | なし |
自動車税 | ー |
リサイクル券 | ー |
現所在地 | 神奈川県 |
保管方法 | 屋内 |
タイヤ | YOKOHAMA ADVAN A050 前:235/45R17 後:255/40R17 初走行:ー |
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ホイール | RAYS リム径 前:8.5J 後:9.5J インセット 前:33mm 後:15mm PCD ー |
ブレ-キパッド | F:Brembo R:Brembo 残厚 前:ー% 後:ー% |
ブレ-キロ-タ- | F:Brembo R:Brembo |
ブレ-キキャリパ- | F:Brembo R:Brembo |
ダンパー | ZEALフルタップ特注 |
スプリング | ZEAL バネレート:前:ーmm 後:ーmm 自由長:前:ーmm 後:ーmm 内径 前:φー 後:φー |
スタビ | F:ワンオフ R:ワンオフ パイプ径 前:φーmm 後:φーmm バネレート 前:ー 後:ー |
クラッチ | NISMO RS241ツイン |
フライホイ-ル | NISMO |
ミッション | NISMO FS6R92A レシオ:1st:ー 2nd:ー 3rd:ー 4th:ー 5th:ー |
ファイナルギア | NISMO レシオ:ー |
LSD | OS技研技研R200スーパーロック イニシャルトルク:ーkg |
エアクリ-ナ- | 社外製 |
エキマニ | SR20用純正 |
触媒 | ー |
サイレンサー | チタン製ワンオフ |
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プラグ | 不明 |
プラグコ-ド | 不明 |
ラジエター | アルミ4層ワンオフ |
オイルクーラー | ワンオフ |
マウント・ブッシュ | サス:ピロ エンジン:強化タイプ デフ:強化タイプ ミッション:強化タイプ |
メンバ-・ロッド | ワンオフ |
ドライブシャフト | ワンオフ |
タワーバー | ー |
アンダーコート | なし |
ロ-ルケ-ジ | ワンオフ |
ボディ補強 | フルスポット溶接など |
シート | フルバケットタイプ |
ハーネス | TAKATA |
エアロ・カウル | ワンオフ |
消火器 | あり 使用期限:ー 点検検査日:ー |
燃料タンク | 社外製 使用期限:ー 容量:ーL |
その他 | Z32用エアフロメーター レース用サスペンション製作 レース用ダッシュパネル製作 エアジャッキ取付加工 フロントバンパー・オーバーフェンダー製作 フューエルライン組み付け ステアリングシャフト製作 プロペラシャフト製作 その他多数 |
エンジン | SR20DET純正(OH済み) |
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補機類・ECU | 社外製オリジナルECU |
競技歴 | なし |
コンディション | エンジン:良好 駆動系:良好 シャーシ:良好 電装系:良好 足回り:良好 その他:ー 直近の走行時期:2023年 点検時期:2024年 |
スペアパーツ | ー |
アピールポイント | ■程度良好 ■BERカラー ■米軍基地チューニングカーショー優勝 ■一時抹消状態 ■エンジンOH後500km未満走行 ■動態保存 |
気になるポイント | ■車内の一部塗装剥がれ |
■エクステリア
BREワークス仕様510
北米に端を発し、以降未だに根強い人気を博す通称“510ブル”。240Zのイメージの強いBREカラーを身に纏い、ワークス仕込みのモディファイを経て、現代に蘇った本車両は、エンジンはSR20DETをバルクヘッド寄りに換装したノーマルスペックだが、足回りやミッション等はS15シルビアをベースにレーシングスペックにて移植。それに伴う製作や加工、補強や調整も抜かりなく行われ、ポテンシャルの高い1台に仕上がっている。
■エンジン・トランクルーム
エンジンユニット
エンジンは、SR20DETをオーバーホールした上で、バルクヘッドやエンジンメンバー、フレームなどを加工し換装。パワーこそ現段階ではノーマル相当だが、今後、ハイカムを投入したり、社外タービンをインストールしてもある程度対応できるように、ECU含めマージンを多めにとった調整が施されているようだ。
■インテリア
以上の掲載内容は、弊社が編集・制作したものです。ナンバープレートや車体番号など、個人を特定できるような被写体や情報は意図的に伏せてあります。また、整備履歴、修復歴などに関しては、弊社で裏付けを取ったものではありません。また、本サイトに記されてる走行距離は、成約時には多少伸びております。あらかじめご了承ください。