ALFA ROMEO 4C Coupe Competitione
従来のイメージを覆すアルファで予想外の走りに陶酔する
アルファロメオ待望の後輪駆動のスポーツカーが登録された。
『手の届くスーパーカー』として2013年のジュネーブショーにてお披露目された4C。名車『ティーポ33/2ストラダーレ』やF1マシンにインスピレーションを受けて設計されたというボディは、エンツォフェラーリやブガッティヴェイロンなどのハイパーカーで採用されているプリプレグ方式で成型されたバスタブ型カーボンモノコックのキャビンにアルミのサブフレームやFRP新素材の外板で固められた乾燥重量895kgという超軽量・高剛性のシャーシ、そしてジュリエッタの量産型エンジンを専用にチューン、アルミブロックの採用等で20kg以上の軽量化がなされたリヤミッド搭載のパワーユニット、その他アルファロメオらしい妖艶な加飾のほとんどが省かれ、徹底的な軽量化が施された結果、40:60という理想的な重量配分と、1t少々の高剛性軽量ボディという、これまでのアルファロメオのイメージを覆すような、レーシングカーばりの“激アツ”なマシンに仕上がった。
2014年よりカタログモデルとして国内正規ディーラーにて販売されていた4Cは、マセラティのモデナ工場の専用ラインでクラフトマンが手作業で組み立てていたようだが、レーシングカーを量産しているかのような行程は長くは続かず、わずか6年で生産が終了してしまう。
その終了する2年前にリリースされた最終モデルにあたるグレードが今回紹介する個体となる。
2018年3月のジュネーブモーターショーで108年記念モデルとしてワールドプレミアされた4Cクーペ コンペティツィオーネは、4Cスパイダー イタリアと共に世界限定108台というモデルとして、日本には25台と15台が各々充てがわれた。
アルファロメオ伝統のコンペティツィオーネの名を冠した本車両は、『ヴェスヴィオ・グレー・マット』という専用ボディカラーを纏い、専用フロントバンパーやカーボン製のルーフパネル及びリヤスポイラーに加え、ドアミラーカバー、サイドエアインテーク、ヘッドライトフレームにもカーボン製を採用している。
更に外装では、専用のスポーツサスペンションで締め上げ、フロント18インチ、リア19インチという前後異形の専用ガンメタリック仕上げアロイホイールや、専用のフロント4podのブレンボ製ブレーキキャリパー、アクラポヴィッチ製のデュアルモード付きチタニウムセンターエグゾーストシステムを装備。インテリアは専用のスポーツレザーステアリングやレザー/アルカンターラシートをはじめ、レザーやアルミを使った専用パネルやシリアルナンバー入りの専用バッジなど、ベースグレードには設定の無い上質な素材やアイテムが随所に鏤められ、ベースグレードから尚も増してレーシーかつコンペティティブな仕様に仕立てられている。
今回、車庫の都合によりやむなく手放すことになったようだが、超多忙なオーナーとしては、気軽にストレスを発散するには丁度良い使い勝手のようで、フェラーリやランボルギーニほど気を使わず、しかも0-100km/h4.5秒の加速性能とニュルブルクリンク北コースで8分4秒40をマークするという、V8 4.2LのアウディR8やV8 4LのE92M3などと同等かそれ以上のラップを刻むポテンシャルを有す動力性能を、たまのサーキット走行では水を得た魚のようにレコードラインをオンザレール感覚でトレースでき、近所の公道では天候にも左右されずその臨場感を即味わうことができるという、“気軽に公道を走れるレーシングカー風スポーツカー”として、意外にも懐の深い稀有なマシンとのことだ。
サーキットはもちろん、“ちょっとそこまで”をレーシーに演出してくれる刺激的なドライブフィールを、アルファならではの濃密なテイストが加わって斜めから攻められること請け合いだ。
これまでのアルファをよく知る愛好家であればあるほど、そして更に様々なメディアで調べれば調べるほど、良い意味で“裏切られた!”と思ってしまうに違いない。
売約済み
年式 | H31年式 |
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走行距離 | 19,500km |
ミッション | 6速セミAT |
車検 | R4.4月 |
現在色 | ヴェスヴィオ・グレー・マット |
元色 | ー |
排気量 | 1,742cc |
ハンドル位置 | 右 |
乗車定員 | 2名 |
車体寸法 | 3990/1870/1185(mm) |
車両重量 | 1,050kg |
駆動方式 | MR |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
装備 | AC・PW・ETC・オーディオ・ABSなど |
入手経路 | 国内ディーラー車 |
車両形式 | ー96018ー |
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車体番号 | 918(下3ケタ) |
エンジン形式 | 960A1 |
エンジン番号 | ー |
メーター交換 | なし |
エアバッグ | あり |
修復歴 | なし |
オーナー数 | 2オーナー |
記録簿 | あり |
取扱説明書 | あり |
自動車税 | 済み |
リサイクル券 | あり |
現所在地 | 兵庫県 |
保管方法 | 屋根付き |
タイヤ | PIRELLI P ZERO 前:205/40ZR18 後:235/35ZR19 初走行:2020.2月 |
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ホイール | 純正 リム径 前:ーJ 後:ーJ インセット 前:ー mm 後:ー mm PCD ー |
ブレ-キパッド | F:純正 R:純正 残厚 前:ー% 後:ー% |
ブレ-キロ-タ- | F:純正 R:純正 |
ブレ-キキャリパ- | F:純正(Brembo) R:純正 |
ダンパー | 純正 |
スプリング | 純正 バネレート:前:ーkgf/mm 後:ーkgf/mm 自由長:前:ーmm 後:ーmm 内径 前:φー 後:φー |
スタビ | F:純正 R:純正 パイプ径 前:φーmm 後:φーmm バネレート 前:ー 後:ー |
クラッチ | 純正 |
フライホイ-ル | 純正 |
ミッション | 純正(ALFA TCT) レシオ:1st:3.900 2nd:2.269 3rd:1.435 4th:0.978 5th:0.754 6th:0.622 |
ファイナルギア | 純正 レシオ:4.118 |
LSD | 純正 イニシャルトルク:ーkg |
エアクリ-ナ- |
純正 |
エキマニ | 純正 |
触媒 | 純正 |
サイレンサー | 純正(Akrapovic) |
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プラグ | 純正 |
プラグコ-ド | 純正 |
ラジエター | 純正 |
オイルクーラー | ー |
マウント・ブッシュ | サス:純正 エンジン:純正 デフ:純正 ミッション:純正 |
メンバ-・ロッド | 純正+スタビライザーリンケージ |
ドライブシャフト | 純正 |
タワーバー | ー |
アンダーコート | あり |
ロ-ルケ-ジ | なし |
ボディ補強 | センターフロアブレース |
シート | 純正 |
ハーネス | 社外製4点式 |
エアロ・カウル | 純正 |
消火器 | 純正 使用期限:ー 点検検査日:ー |
燃料タンク | 純正 使用期限:ー 容量:40L |
その他 | ー |
エンジン |
純正 |
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補機類・ECU | 純正ECU正規ディーラーチューン(240ps → 277ps) |
競技歴 |
無し |
コンディション | エンジン:良好 駆動系:良好 シャーシ:良好 電装系:良好 足回り:良好 その他:ー 直近の走行時期:2021年10月 点検時期:2021年 |
スペアパーツ | ー |
アピールポイント | ■程度良好 ■国内限定25台 ■車検R4.4月 ■プロテクションフィルムフルラッピング ■ECUディーラーチューン277ps ■即走行可能 |
気になるポイント | ■なし |
■エクステリア
世界限定108台&右ハンドル仕様
専用のマットカラー『Vesuvio Grey』で塗装された国内限定25台のうちの1台。普段から手入れがしやすいように、新車時からプロテクションフィルムでフルラッピングされているようで、マットボディであるにも関わらず状態が比較的良い。剥がすことで、新車時の質感に戻ることが期待できる。また、アルファロメオとしてはかなりレーシーな仕様ではあるが、幸い右ハンドル仕様の6速乾式デュアルクラッチオートマチック(Alfa TCT)なので、Nモードにすれば思っていたようなハードさは影を潜め、意外なほど快適にドライブできる。
タイヤ&ホイール
純正のスポーツサスに組まれたタイヤはピレリP ZEROで、フロントは205/40ZR18、リヤは235/35R19。ホイールはガンメタ仕上げの専用品。目立つようなガリキズもなく、比較的程度は良さそうだ。タイヤは昨年新品交換済み。ブレーキはフロントがブレンボ製の4Podを装備。ローター径は小さめだが、強烈なストッピングパワーを生む。
■エンジン・トランクルーム
エンジンユニット
エンジンは、信頼性の高いジュリエッタの量産型エンジンをベースに、吸排気系や8個のカウンターウェイトが備わったフルカウンタークランクシャフトで最高回転数を高めるなどの専用チューンが施された960-A1型1,742cc直列4気筒ターボユニットをリアミッドに横置き搭載。240ps/6,000rpm、35.7kg・m/2,100〜4,000rpmというスペックは、昨今のスポーツカーとしては控えめにも思えるが、数値だけでは計り知れない暴力的とも思えるパワー感を味わうことができる。しかも本個体は正規ディーラーにてECUをチューンし、277psものモアパワーを得ている。加えて、アルミブロック化やアルファらしい“魅せる”演出をことごとくカットしたことで、20kg以上の軽量化も果たしている。
■インテリア
コクピット全景
車内もまた従来のアルファとは異なるテイストの、装備や加飾は必要最低限としたストイックかつコンペティティブなコクピット。よく見れば、カーボン地剥き出し部分が多く目に入り、シンプルながらも機能的かつレーシーで、ワンメイクレースカーレベルならこんな感じだろうという雰囲気。タイヤハウス内に打ち付けられる小石の類の音も盛大に聞こえる。ただし、ストラダーレ仕様らしく、エアコンは良く効き、CarPlay対応のディスプレイユニットは便利に使えそうだ。
以上の掲載内容は、弊社が編集・制作したものです。ナンバープレートや車体番号など、個人を特定できるような被写体や情報は意図的に伏せてあります。また、整備履歴、修復歴などに関しては、弊社で裏付けを取ったものではありません。また、本サイトに記されてる走行距離は、成約時には多少伸びております。あらかじめご了承ください。