Vanden Plas Princess 1300Mk-II(4MT)
英国の血統が受け継がれた極上の”小さな高級車”現る
またもバンプラの後期型が登録された。
今度はマニュアルミッションのドライバーズカー仕様だ。
第二次大戦前よりベントレーやロールスロイス等の高級車の内装やボディを請け負っていた名門コーチビルダー『バンデンプラ』社は、イギリス国内の自動車メーカーの統廃合によって、BMC(British Motor Corporation)より車両がリリースされることになった。
その流れで開発されたコード番号ADO16(Austin Drawing Office Project No.16)と呼ばれた車種が、一躍メジャーとなった『バンデンプラ・プリンセス』であり、1963年に発表された1100ccのMk-1と、1968年のマイナーチェンジでSU製ツインキャブの1300ccになったMk-IIが世界中の愛好家に今もなお親しまれている。
BMCミニとの共有部品の多い通称”バンプラ”は、本国では高級車ブランドとして位置付けられており、ロールスロイスのセカンドカーとして愛用されたり、ショーファードブリン(運転手付きの車)として使われていた事も多く、格付けの高いホテルのドアマンにもメルセデスよりも先にドアに手を掛け、ロールスと同じように丁寧な対応をされるなどの逸話も今だに語り継がれている。
それもそのはずで、コノリーレザーの手縫いの革シート、各所にマウントされたウォールナットのウッドパネル、床に敷き詰められた厚手のカーペット、後部座席用に備わったピクニックテーブル、車内の多くを覆ったモケット、見通しが良く広く感じるキャビン、積載量が多いトランク、最上の乗り心地を提供するハイドラスティックサスペンションなど、4mにも満たないコンパクトボディながらも、このサイズではあり得ないほどに贅の尽くされた仕様にパッケージングされているからである。
今回紹介するのは、マイナーチェンジ後の1300Mk-IIの4速マニュアル仕様だ。
前オーナーが本国より並行輸入してきたもののようだが、ずっと屋内で半完成品状態で保管されていたものを現オーナーが買い取り、レストアをしながら組み立てた個体だ。
なので、ボディにはサビや塗装の浮きのような腐食部分はほとんど見られず、とても40年以上前の個体とは思えないクォリティだ。
シートはオリジナルのままを保持するべく、あえて破れたままにしているが、エンジンも一発始動でアイドリングも安定し、吹け上がりも鋭く快調そのもの、ハイドラスティックサスペンションにも不具合はなく、フラットライドな乗り心地を提供してくれる。
そして、マイナーチェンジで1300ccにボアアップ&ツインキャブ化されたたMGベースのエンジンユニットと、フルシンクロ化した4速トランスミッションによって、1tを優に切った軽量ボディと相まって、ショーファードブリンカーとして大人しく乗るにはもったいないほどにスポーティーなテイストに感じる。
そんな英国の伝統と気品の詰め込まれたベビーロールスなら、いつもの街を駆け抜けるだけでも、血統正しいサラブレッドに跨った上流階級の気分を味わえるに違いない。
■外装
半完成品の状態で倉庫の奥で眠っていた個体を組み立てた状態なので、外装は目立つようなサビや塗装の浮きもなく非常にキレイ。磨きを入れればコンクールコンディションレベルだ。
■内装
シートに傷みが見受けられるが、オリジナルにこだわり、あえてそのままの状態を保持。天井やカーペット、ウッドパーツなどもリペア済で、当時の雰囲気を愉しめる。
■総評
一時抹消状態からレストアを施し、ゴム類も全て新品交換するなどしてパリッとした仕上がりになった本車両。後期型のツインキャブ4MTなので、小気味良いリズムで颯爽と街中をドライブするのもよし、冠婚葬祭などのフォーマルな場面で大切な人を乗せるのもよし、あらゆるシチュエーションにマッチしながらも、国産のエコカーやミニバンには無い、アイデンティティをしっかりアピールできる1台だ。ぜひ本車両で、40年以上前の当時のテイストを極上状態で味わってみてはいかがだろうか。
売約済み
年式 | 年式不明 |
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走行距離 | 距離不明 |
ミッション | 4MT |
車検 | 一時抹消状態 |
現在色 | ブリティッシュグリーン |
元色 | ー |
排気量 | 1275cc |
ハンドル位置 | 右 |
乗車定員 | 5名 |
車体寸法 | 3,780×1,500×1,390 (mm) |
車両重量 | 860kg |
駆動方式 | FF |
使用燃料 | プレミアムガソリン |
装備 | |
入手経路 | 中古並行 |
車両形式 | 不明 |
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車体番号 | 228(下三桁) |
エンジン形式 | 41 |
エンジン番号 | ー |
メーター交換 | あり(OH) |
エアバッグ | なし |
修復歴 | 不明 |
オーナー数 | 複数オーナー |
記録簿 | なし |
取扱説明書 | なし |
自動車税 | 済み |
リサイクル券 | ー |
現所在地 | 神奈川県 |
保管方法 | 屋内 |
タイヤ | DUNLOP SP-4N 前:145/70 R12 後:145/70 R12 初走行:ー |
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ホイール | 純正 リム径 前:- J×12 後:- J×12 インセット 前:ー 後:ー |
ブレ-キパッド | F:純正 R:純正 残厚 前:ー% 後:ー% |
ブレ-キロ-タ- | F:純正 R:純正 |
ブレ-キキャリパ- | F:純正 R:純正 |
ダンパー | 純正 |
スプリング | 純正 バネレート:前:ーkg 後:ーkg 自由長:前:ーinch 後:ーinch |
スタビ | 純正 パイプ径 前:ーmm 後:ーmm |
クラッチ | 純正 |
フライホイ-ル | 純正 |
ミッション | 純正 レシオ:ー |
ファイナルギア | 純正 レシオ:ー |
LSD | ー イニシャルトルク:ーkg |
エキマニ | 純正 |
触媒 | 純正 |
サイレンサー | 純正 |
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プラグ | 純正 |
プラグコ-ド | 純正 |
ラジエター | 純正 |
マウント・ブッシュ | サス:純正 エンジン:純正 デフ:純正 ミッション:純正 |
メンバ-・ロッド | 純正 |
ドライブシャフト | 純正 |
タワーバー | F:純正 R:ー |
アンダーコート | 純正 |
ロ-ルケ-ジ | ー |
フレーム修復歴 | 不明 |
ボディ補強 | ー |
シート | 純正 |
ハーネス | 純正 |
エアロ・カウル | 純正 |
消火器 | なし 使用期限:ー 点検検査日:ー |
燃料タンク | 純正 使用期限:ー 容量: ー |
エンジン | 純正 |
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補機類・ECU | 純正 |
競技歴 | なし |
コンディション | エンジン:良好 ミッション:良好 シャーシ:良好 電装系:良好 その他:良好(スピードメーターOH) 直近の走行時期:ー年ー月 点検時期:2018年6月 その他仕様詳細:ー |
スペアパーツ | エンジン:ー ミッション:ー シャーシ:ー 電装系:ー タイヤ:ー ホイール:ー その他:ー |
アピールポイント | ■後期型 ■内外装レストア済み ■ツインキャブ4MT ■程度良好 ■即走行可能 |
気になるポイント | ■なし |
■エクステリア
■エンジン・トランクルーム
■インテリア
以上の掲載内容は、弊社が編集・制作したものです。ナンバープレートや車体番号など、個人を特定できるような被写体や情報は意図的に伏せてあります。また、整備履歴、修復歴などに関しては、弊社で裏付けを取ったものではありません。また、本サイトに記されてる走行距離は、成約時には多少伸びております。あらかじめご了承ください。