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Vanden Plas Princess 1300Mk-II(4AT)


 
12P/年式不明/イギリス

アンティークなコンパクトリムジンで英国王室の気分に浸ってみる

ロールスロイスやベントレーなどの高級車のボディを製作するベルギー発の名門コーチビルダー『バンデンプラ社』は1884年、馬車や家具の内装屋としてはじまった。
 
イギリスには1913年に支社が出来て以降、後にオースチンやBMCに吸収されるが、ミニの生みの親であるアレック・イシゴニスによって開発されたワイドトレッド・ロングホイールベースの車体や同エンジンの横置きレイアウトなど、ミニの車両製作ノウハウが生かされた車両が誕生した。それがバンデンプラ・プリンセスである。
 
とはいえ、大衆車として当時位置付けられていたミニとの共通性は見た目からは伺い知ることはできず、バンデンプラ・プリンセス、通称 “バンプラ” には、ピニンファリ-ナによる丹精ながらも重厚感のある外装デザインをはじめ、ウォールナットのダッシュボードや手縫いのレザーシート、ピクニックテーブル等、贅の尽くされた内装、そしてハイドロを採用して優雅な乗り味を再現した足回りなど、小型ながらも上品な高級車として位置付けられ、当時の中流階級のセカンドカーとして重宝されるなど、“ベビーロールス”と称されたイギリスの名車である。
 
1967年に発表された1100Mk-Iに始まり、1974年まで生産された1300Mk-IIまでが流通し、世界中の愛好家に親しまれる車となったが、今回紹介するのは、最終モデルの1300Mk-IIとなる。
 
ダイレクトな操作感を可能とするベベルギアを採用した当時としては先進的な4速オートマチックをオプション搭載した本車両は、若干グリーンの入った落ち着いたブルーグレーの外装にゴールドのコーチラインの入ったとても品の良さを感じる一台だ。
 
多少のサビや塗装の浮きはあるものの、ミッションやブレーキ、ハブなどはオーバーホール済みで、シートやカーペット、ドアトリム等も張り替え済みなので、40年以上も前の個体ながらも、安心してヒストリックカーを楽しめるパッケージングとなっている。
 
ぜひ、ロールスロイスやダイムラーに匹敵するクォリティを有したコンパクトリムジンで、英国紳士や淑女のような正装に身を包み、颯爽と都会をドライブする姿を想像してみてはいかがだろうか。
 

■外装

品格を感じるブルーグレーのボディカラーには若干のサビや塗装の浮きが散見されるが、大きく腐食した部分や亀裂などは無いので、総じてキレイに見える。

■内装

ワインレッドのレザーに張り替え済みの車内は、真っ赤なカーペットやウォールナットもリペア済みなので非常にパリッとした仕上がりだ。

■総評

正確な年式は不明ではあるものの、仕様で判別するに限りなく最終型に近い個体のようだ。オプション設定だった4速オートマチックが備わった本車両は、クーラーも装備されているので、シチュエーションを選ばず即街乗り可能だ。決して速くはない車両ではあるが、ゆとりある気持ちでドライビングに臨めば、英国の貴族のような優雅で贅沢な気分に満たされるに違いない。
 

車両本体価格:2,138,000円(税込)

 
年式

年式不明

走行距離

距離不明

ミッション

4AT

車検

平成30年6月 

現在色

ブルーグレー

元色

排気量

1275cc

ハンドル位置

乗車定員

5名

車体寸法

3,780×1,530×1,370 (mm)

車両重量

900kg

駆動方式

FF

使用燃料

プレミアムガソリン

装備

クーラー、ETC

入手経路

不明

車両形式

ー12Pー

車体番号

889(下三桁)

エンジン形式

12H

エンジン番号

メーター交換

不明

エアバッグ

なし

修復歴

不明

オーナー数

複数オーナー

記録簿

なし

取扱説明書

なし

自動車税

済み

リサイクル券

預託済み

現所在地

神奈川県

保管方法

屋内


タイヤ

GOODYEAR GT-HYBRID

前:145/70 R12 後:145/70 R12

初走行:ー

ホイール

 純正

リム径 前:- J×12 後:- J×12

インセット 前:ー 後:ー

ブレ-キパッド

F:純正 R:純正

残厚 前:ー% 後:ー%

ブレ-キロ-タ-

F:純正 R:純正

ブレ-キキャリパ-

F:純正 R:純正

ダンパー

純正

スプリング

純正

バネレート:前:ーkg 後:ーkg

自由長:前:ーinch 後:ーinch

スタビ

純正

パイプ径 前:ーmm 後:ーmm

クラッチ

純正

フライホイ-ル

純正

ミッション

純正

レシオ:ー

ファイナルギア

純正

レシオ:ー

LSD

イニシャルトルク:ーkg

エキマニ

純正

触媒

純正

サイレンサー

純正

プラグ

純正

プラグコ-ド

純正

ラジエター

純正

マウント・ブッシュ

サス:純正

エンジン:純正

デフ:純正

ミッション:純正

メンバ-・ロッド

純正

ドライブシャフト

純正

タワーバー

F:純正 R:ー

アンダーコート

純正

ロ-ルケ-ジ

フレーム修復歴

不明

ボディ補強

シート

純正

ハーネス

純正

エアロ・カウル

純正

消火器

なし

使用期限:ー

点検検査日:ー

燃料タンク

純正

使用期限:ー

容量: ー


 

エンジン

純正

補機類・ECU

純正

競技歴

なし

コンディション

エンジン:良好

ミッション:良好(ATリビルト済み:H25年8月)

シャーシ:良好(フロントディスクブレーキOH:H25年8月・リヤハブベアリング交換:H25年8月)

電装系良好

その他良好(ステアリングラック交換:H25年8月・スピードメーター&時計OH:H25年8月)

直近の走行時期:2018年6月

点検時期2018年6

その他仕様詳細:ー

スペアパーツ

エンジン:ー

ミッション

シャーシ

電装系:ー

タイヤ:ー

ホイール:ー

その他:ショートパーツ多数

アピールポイント

■後期最終型

■内装レストア済み

■クーラー付き

■程度良好

即走行可能

気になるポイント

■なし

 

※写真を クリックすると拡大します。

 

■エクステリア

ベビーロールス

ADO16という開発コードを有す“ベビーロールス”ことバンデンプラ・プリンセス。本車両は限りなく最終型に近い年式とのこと。駆動系や内装もレストアやOH済みで、空調も効くので、気軽にヒストリックモデルを愉しむことができる。

斜め後ろ

ボクシーなセダン形状ながらも現代には無いリヤまわりのハッチバック的なデザイン処理は名匠ピニンファリーナの成せる技。このデザインとサイズ感は、女優の桃井かおりや樹木希林、プリンセス・プリンセスの奥居香など、こだわりを持った著名人にも人気のモデルだった。

フロントビュー

コンパクトボディながらもロールスやダイムラーとも通づる荘厳なバーティカルバー型グリルを有したフロントビュー。

サイドシル

年式なりのサイドシル。大きく腐食したり凹んだ箇所は見当たらない。

ボンネット

十分に光沢のあるボンネット。

フロントウインドウ

目立つような飛び石キズもないフロントガラス。

ルーフ

塗装の退けやクリア剥げもないキレイなルーフ。

サイドフォルム

限りなくホイールベースを長くとり、居住性の確保が優先されていることがわかるサイドフォルム。

フロントまわり

アイアンやメッキパーツの酷いくもりはなく、目立つような飛び石キズなども見当たらない。

リヤまわり

シンプルながらも独特なデザインのリヤ周り。もちろん、目立つようなキズやヘコミはない。

マフラー

センター1本出しのマフラー。意外と勇ましいサウンドを放つ。

タイヤ&ホイール

タイヤはGOODYEAR GT-HYBRIDで、4輪とも145/70 R12。ホイールは純正。大きく目立つようなガリキズは無い。フロントディスクブレーキはオーバーホール済み。
 

フロントの下回り

ミッションケースが目につくフロントの下回り。目立つような凹みや曲がりはない。

リヤの下まわり

年式相応のリヤからの下回り。フロント同様、大きく凹んだ箇所やグサグサに錆びた箇所は無い。

■エンジン・トランクルーム

エンジンユニット

ミニと共通部分の多いAタイプの12Hエンジンは、SU製のシングルキャブ仕様の1275cc 水冷4気筒OHVユニットで、最大出力58ps/5250rpm、最大トルク9.6kg/2500rpmを発する。4速オートマチックのギア比との兼ね合いもあり、かなりゆったりしたテイストではあるが、ロールスロイスやダイムラー並みの豪華な雰囲気と相まって、癒しの空間を演出してくれる。

ボンネット裏

年式相応の純正ボンネット裏。スポンジのような素材のインシュレーターが備わっている。

■インテリア

車内全景

クールな外装とはうって変わって、アンティーク調の暖色系の内装とのコントラストが映える車内全景。各所に使われたウォールナットや革シート、カーペット、ドアトリム類は全てレストア済みなので、40年以上前の個体ながらも当時の雰囲気はそのままに、パリッとしたキレイな状態で乗れるのが嬉しい。

メーターまわり

細身で径の大きなステアリングの奥にマウントされた計器類。スミス製のスピードメーターやイェーガー製のクロックもオーバーホール済みだ。左下に見えるシフトまわりは当時オプション設定されていた4速オートマチックミッション。こちらもオーバーホール済みだからしばらくは安心だ。

運転席床面

この年代の個体にありがちな運転席床面のサビだが、グサグサにはなっておらず、比較的状態は良さそうだ。

フロントドア

ドアトリムも張り替え済みで、キレイなフロントドアの内側。

運転席

シートも張り替え済みで傷みやすい運転席もパリッとした仕上がり。

後席ドア

前席同様に張り替え済みのドアトリム。

後席

使用感のない後席もシートやドアトリム、床面のカーペットは張り替え済みで、同乗者を迎え入れるには十分なクォリティ。本車両特有のハイドラスティックサスペンションも正常に機能しているので、乗り心地も申し分無い。

ピクニックテーブル

純正装備されたピクニックテーブルもキレイな状態。

天井

目立つシミや汚れもなく、垂れもないクロス貼りの天井。

ダッシュボード

若干ヒビがあるが、比較的キレイなダッシュボード。

トランクリッド

歪みやヘコミは無い。

トランクルーム

このクラスにしてはかなり広大なトランクルーム。気になるようなシミや臭いなどは無い。

付属物

ヒストリックカーらしく、コツコツとストックしてきた消耗パーツが付属する。

ブリッピング動画

調子の良さそうな12Hエンジンをご確認いただきたい。


以上の掲載内容は、弊社が編集・制作したものです。ナンバープレートや車体番号など、個人を特定できるような被写体や情報は意図的に伏せてあります。また、整備履歴、修復歴などに関しては、弊社で裏付けを取ったものではありません。また、本サイトに記されてる走行距離は、成約時には多少伸びております。あらかじめご了承ください。