Autech Zagato Stelvio
無骨の美しさを超えたスペチアーレ登場!
日伊合作のスペシャルコラボモデルが登録された。
オーテック・ザガート・ステルビオは、その名の通り、特捜車の製造・販売をしている日産の子会社『オーテックジャパン』と、ミラノ郊外に居を構える老舗の車両製作会社である名門『カロッツェリア・ザガート』が共同開発し、1989年に台数限定でリリースされたハンドメイドのラグジュアリー・スポーツクーペである。
「スカイラインの父」として知られている桜井眞一郎氏率いるオーテックジャパンでは、F31型レパードのプラットフォームをベースに、全長300mm以上の短縮化、ワイドボディ対応によるドアまわりの大幅改修、ブレーキの強化、サスペンションの減衰力見直し、および取り付け部やサイドステップ周辺の補強など、シャーシのまわりの改造と、VG30DET型エンジンをベースとしたチューンアップを実施。エンジンのフルバランス取りからギャレット社製ターボやインタークーラー、オイルクーラーなどの専用開発、その他燃料供給装置や吸排気系の見直しによって、当時比較対象としていたフェラーリテスタロッサやポルシェ930ターボなどのスーパーカー勢にも劣らない動力性能を誇った。
そうして、ドライブトレインとエンジンユニットが載ったベア・シャーシはザガート本社のファクトリーに運び込まれる。アルミ合金叩き出しによるボディシェル加工やフェンダーミラー内蔵型の特徴的なカーボンファイバー製ボンネットの成形、ウォールナットや総本革張りの内装、ラッカー塗料による美しい塗装など、イタリアの名門カロッツェリアならではの技能職人による古き良き時代のハンドメイド手法を踏襲した製法により、当時のマセラティのようなゴージャスな内装やアルファロメオのようなスタイリッシュなボディは、ザガートらしいオリジナリティやユニーク性が存分に発揮されたものとなった。
その後、再び日本に送り返され、電装系などを仕上げた後に1993年頃まで生産されたが、車両価格が1780万円と、当時の高級車の代名詞といわれていたメルセデスベンツ560SELよりも高額な事と、インパクトの強いデザイン故に、わずか110台程度が国内のオーナーの元へ渡った。
あれから20年以上の月日が経った現在、極上の個体が出てきた。
イタリアンレッドの鮮やかなボディカラーは艶やかな光沢を放ち、オールレザー張りのベージュの内装も使用感があまりなく豪華絢爛の一言。もちろん、エンジンや足回りも高級車らしいグランドツアラー的テイストで、総じてくたびれた感じは無い。
それもそのはず、前オーナーがオーテックジャパンで展示用等の目的で保管していた個体を購入したようで、初度登録も2012年で走行距離も2万キロ台という、奇跡的なコンディションで売却の運びとなった。
日本のバブル景気が生んだラグジュアリー・スポーツクーペで、スーパーカー乗りのような脚光を浴びてみてはいかがだろうか。
■外装
屋内で大事に保管された本車両は、色あせやクリア剥げなどもなく、非常に滑らかでツヤ感のある状態に保たれている。もちろん、目立ったキズやヘコミは見当たらない。
■内装
全てがパックスキンで覆われた車内は、マセラティやアストンマーティンの車内のような明らかに国産車とは異なるスペシャリティー感漂う雰囲気を漂わせている。使用感はあるが、見苦しいシワや毛ばたちなどは最小限。
■総評
同時期にアルファロメオSZも生産していたといだけあって、スモークがかったテールランプを配したリヤ周りや、伝統のダブルバブルのルーフ形状、そして特注感溢れる豪華な内装など、ザガートの美学に則った工法で仕上がった本車両は、インパクトの強い羽が生えたようなフロントのフェンダー形状ばかりに注目が集まるものの、よく見れば、そのほとんどが専用品で構成されており、当時のメルセデスのフラッグシップモデル以上の価格が付いていたことも頷けるほど、とてもしっかり作り込まれていることが分かる。それは走らせてみても同様で、非常に質感のある落ち着いた乗り心地で、それでいてアクセルに力を込めれば、満足感のある相応の加速感を味わうことができる。現代ではとても無し得ないスペシャル感満載の本車両で、イタリアのクラフトマンによる伝統工法を思い巡らせながらドライビングを愉しんでみてはいかがだろうか。
売約済み
年式 | 2012年式 |
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走行距離 | 26,000km |
ミッション | 4AT |
車検 | 切れ |
現在色 | イタリアンレッド |
元色 | ー |
排気量 | 2960cc |
ハンドル位置 | 右 |
乗車定員 | 4名 |
車体寸法 | 4,370×1,800×1,340 (mm) |
車両重量 | 1560kg |
駆動方式 | FR |
使用燃料 | プレミアムガソリン |
装備 | AC・PS・PW・ETCなど |
入手経路 | 正規新車 |
車両形式 | E-AZ1 |
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車体番号 | 046(下三桁) |
エンジン形式 | VG30 |
エンジン番号 | ー |
メーター交換 | なし |
エアバッグ | なし |
修復歴 | なし |
オーナー数 | 複数オーナー |
記録簿 | あり |
取扱説明書 | あり |
自動車税 | 済み |
リサイクル券 | 預託済み |
現所在地 | 埼玉県 |
保管方法 | 屋内 |
タイヤ | ミシュラン パイロットスポーツ3 前:225/50 ZR16 後:225/50 ZR16 初走行:ー |
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ホイール | 純正 リム径 前:8J×16 後:8J×16 インセット 前:ー 後:ー |
ブレ-キパッド | F:純正 R:純正 残厚 前:ー% 後:ー% |
ブレ-キロ-タ- | F:純正 R:純正 |
ブレ-キキャリパ- | F:純正 R:純正 |
ダンパー | 純正 |
スプリング | 純正 バネレート:前:ーkg 後:ーkg 自由長:前:ーinch 後:ーinch |
スタビ | 純正 パイプ径 前:ーmm 後:ーmm |
クラッチ | 純正 |
フライホイ-ル | 純正 |
ミッション | 純正 レシオ:ー |
ファイナルギア | 純正 レシオ:ー |
LSD | ー イニシャルトルク:ーkg |
エキマニ | 純正 |
触媒 | 純正 |
サイレンサー | 純正 |
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プラグ | 純正 |
プラグコ-ド | 純正 |
ラジエター | 純正 |
マウント・ブッシュ | サス:純正 エンジン:純正 デフ:純正 ミッション:純正 |
メンバ-・ロッド | 純正 |
ドライブシャフト | 純正 |
タワーバー | F:ー R:ー |
アンダーコート | 純正 |
ロ-ルケ-ジ | ー |
フレーム修復歴 | なし |
ボディ補強 | 純正 |
シート | 純正 |
ハーネス | 純正 |
エアロ・カウル | 純正 |
消火器 | なし 使用期限:ー 点検検査日:ー |
燃料タンク | 純正 使用期限:ー 容量: ーL |
エンジン | 純正 |
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補機類・ECU | 純正 |
競技歴 | なし |
コンディション | エンジン:良好 ミッション:良好 シャーシ:良好 電装系:良好 その他:良好 直近の走行時期:2017年8月 点検時期:2017年8月 その他仕様詳細:ー |
スペアパーツ | エンジン:ー ミッション:ー シャーシ:ー 電装系:ー タイヤ:ー ホイール:ー その他:ー |
アピールポイント | ■1990年式 ■初度登録2012年 ■超希少限定車 ■極上低走行 ■動態保存 |
気になるポイント | ■なし |
■エクステリア
■エンジン・トランクルーム
エンジンユニット
エンジン担当のオーテックでは、F31型レパードやFPY31型シーマ等に搭載されていた2960cc V型6気筒インタークーラーターボのVG30DET型ユニットをベースに、エンジンのフルバランス取りをはじめ、ギャレット社製の専用タービンやインタークーラー、専用のオイルクーラー&燃料ポンプ2基がけなど、ほとんどのパーツやユニットを専用品として開発し、多くのチューニングを施した。その結果、最高出力は255ps/6000rpmから280ps/6000rpmに、最大トルクは同35.0kgm/3200rpmから41.0kgm/2800rpmにまで大幅にアップ。自主規制により、抑えられた表記となったが、実際は裕に300psを超えていたという話もあり、並みのスポーツカーでは太刀打ちできないほどのパフォーマンスを発揮するパワーユニットとなった。
■インテリア
以上の掲載内容は、弊社が編集・制作したものです。ナンバープレートや車体番号など、個人を特定できるような被写体や情報は意図的に伏せてあります。また、整備履歴、修復歴などに関しては、弊社で裏付けを取ったものではありません。また、本サイトに記されてる走行距離は、成約時には多少伸びております。あらかじめご了承ください。