M2 1028 Full Tune Ver.
オトナ仕様のフルチューンドコンプリートカー登場!
マツダの子会社『M2』社が生んだコンプリートカー、『1028』が登録された。
NA6Cベースに開発された『1001』『1002』に続き、3番目に開発された『1028』は、『ストリート・コンペティション』と銘打たれたNA8Cベースのメーカー純正チューンドカーだ。
1994年2月に300台限定でリリースされた同車は、乗り出し価格が300万円オーバーなのにも関わらず、即完売という非常に魅力的にパッケージングされた個体であった。
その内容は、ハイコンプ化エンジン、ハイカム、等長ステンエキマニ、専用ECU、10点式アルミ製ロールケージ、デタッチャブル軽量ハードトップなど、エンジンから足回り、内外装、軽量化など多岐に渡る。
それもそのはず、M2社では『走る楽しさ』と『いじる楽しさ』を集約し、ありそうで無かった本格FR2シータースポーツカーを自動車愛好家に知らしめたかったのである。
しかし、そんなコンペティティブな個体をさらなる高みへ昇華させた個体が今回登録された。
見た目はM2 1001風のドレスアップカーだが、インテグラタイプR用ピストンを流用した2000ccボアアップエンジンをはじめ、ビッグスロットル、大容量インジェクター、NB4用ECU等でフルチューン、足回りは全長調整式車高長、超軽量アルミ、強化スタビ、追加補強バー等、さらに追加メーターやサブウーファー、デッドニングなど、フルレストア状態で現在まで手を入れ続けてこられた個体だ。
スペック的にはレーシングカーやショップのデモカーに近い状態ながらも、エアコンをNB2用に換装し、夏の渋滞でも快適に走れる柔軟性も持ち合わせているという、まさに贅沢三昧な仕様だ。
今回、引っ越し先の置き場所の関係でやむなく売却する運びとなったが、ただでさえ現存する個体が少ない中で、これだけ完成度が高く、状態の良い個体はほぼ無いに等しいと思われる。
決して高い次元の走りでなくても、エンジンの鼓動や路面状況など、五感をフルに刺激しながら意のままに操舵してみてはいかがだろうか。
■外装
ブルーブラックのボディカラーは6年前にウレタン塗装によるオールペイントが施されており、20年以上前の個体とは思えないツヤ感と膜厚感を保っている。もちろん、塗装の退けやサビ、スポイラー系の目立つような割れもなく、ボロボロ感やヤツレ感は皆無だ。
■内装
元々のネオクラシカル的な雰囲気を活かしつつ、メーター周りやシート、内張り、電装系など、最新鋭のものに換装するなどして、ショップのデモカーのような仕上がりだ。
■総評
エンジンはピストンやコンロッドまで手の入ったフルチューン、足回りやボディもレーシングカー並に高剛性化され、いわゆるNAのカリカリチューン的なイメージで、始動するのも走らせるのも一癖も二癖もある個体だと思って望んだ本車両は、いい意味で大きく裏切られた。というのも、始動こそ若干キャブ車っぽい雰囲気だが、一旦火が入りさえすれば『ちょっとコンビニまで』みたいな乗り方はもちろん、高速道やサーキットのようなハイスピード域や加減速を繰り返すようなシチュエーションでも姿勢や水温は終始安定。そしてひとたびアクセルに力を込めれば、アンダー2リッターNAとは到底思えぬトルク感を伴う伸びのある加速と重厚感あるエキゾーストノートが響く。それでいてボディ剛性の高さが効いているのか、乗り心地は予想以上にしっとりしている。もちろん、エアコンはガンガン効き、隅々までデッドニングされた車内はクラッシックのような繊細な音楽だって快適に堪能できるという。もう一台新車が購入できるほど費用はかかったようだが、ほぼ全ての部分に手を入れたことで、本気でも楽しい、流しても楽しい、クルマ好きが好む真のオールマイティな1台としてほぼコンプリートさせたようだ。そんな超希少で完璧とも言える本車両は、クルマ好きやスポーツカー好きと自負する方であればあるほど、自身の車歴の中では絶対に外せない1台となろう。
売約済み
年式 | 1994年式 |
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走行距離 | 118,000km |
ミッション | 5MT |
車検 | 平成31年5月 |
現在色 | ブルーブラック |
元色 | ブルーブラック |
排気量 | 2000cc |
ハンドル位置 | 右 |
乗車定員 | 2名 |
車体寸法 | 3,950×1,670×1,210 (mm) |
車両重量 | 1000kg |
駆動方式 | FR |
使用燃料 | プレミアムガソリン |
装備 | AC・ETC・ナビ |
入手経路 | 正規新車 |
車両形式 | E-NA8C |
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車体番号 | 759(下三桁) |
エンジン形式 | BP |
エンジン番号 | ー |
メーター交換 | ー |
エアバッグ | ー |
修復歴 | なし |
オーナー数 | 複数オーナー |
記録簿 | なし |
取扱説明書 | なし |
自動車税 | 済み |
リサイクル券 | 預託済み |
現所在地 | 東京都 |
保管方法 | 屋内 |
タイヤ | BRIDGESTONE POTENZA RE-71R 前:195/55 R15 後:195/55 R15 初走行:ー |
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ホイール | Weds Sports TC-105N リム径 前:7J×15 後:7J×15 インセット 前:35 後:35 |
ブレ-キパッド | F:社外製ストリート用 R:社外製ストリート用 残厚 前:ー% 後:ー% |
ブレ-キロ-タ- | F:後期用大径スリットローター R:後期用大径スリットローター |
ブレ-キキャリパ- | F:純正 R:純正 |
ダンパー | バーディークラブ全長調整式車高調ジュニアスペック |
スプリング | バーディークラブ バネレート:前:8kg 後:6kg 自由長:前:ーinch 後:ーinch |
スタビ | NBターボ用純正 パイプ径 前:φ23mm 後:φ14mm |
クラッチ | エクセディ製ウルトラファイバータイプ |
フライホイ-ル | マルハ製軽量タイプ |
ミッション | 純正 レシオ:ー |
ファイナルギア | 純正 レシオ:4.1 |
LSD | 純正 イニシャルトルク:ーkg |
エキマニ | シルクロード製(4-2-1タイプ) |
触媒 | マグナフロー製スポーツ触媒 |
サイレンサー | インテグラル神戸製N1スペックver.lll |
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プラグ | トラスト製レーシングタイプ |
プラグコ-ド | ULTRA製ブルーコード |
ラジエター | マルハ製2層タイプ |
マウント・ブッシュ | サス:純正 エンジン:純正 デフ:純正 ミッション:純正 |
メンバ-・ロッド | 純正 |
ドライブシャフト | 純正 |
タワーバー | F:どーだタワーバー R:補強バー |
アンダーコート | NB用純正 |
ロ-ルケ-ジ | アルミ製純正10点式+サイドバー |
フレーム修復歴 | なし |
ボディ補強 | あり(渚オート製がっちりサポート、純正アンダーバー、サブフレームステンレスカバー&溶接補強、NBトンネルガゼット補強、リジカラ、ドアパネルダブテイル等) |
シート | BRIDE lll |
ハーネス | KTS製 |
エアロ・カウル | 純正+ハンドレッドワン1001フロントバンパー |
消火器 | なし 使用期限:ー 点検検査日:ー |
燃料タンク | 純正 使用期限:ー 容量: 45L |
エンジン | NB2可変バルタイBP-VE2000cc仕様(DC5用86φK20ピストン、EX側256°ハイカムシャフト、ダイナミックバランス、バルブすり合わせ、段付き修正、サージタンク研内側研磨、純正クランク&カムアングルセンサー交換) |
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補機類・ECU | NB4最終型ECU(※別売:Megasquirt製MS3フルコンピューター&ノートPC) SKUN2製64mmビッグスロットル サード300cc 12ホールインジェクター |
競技歴 | 不明 |
コンディション | エンジン:良好(純正クランク&カムアングルセンサー&プラグ:2017年12月交換) ミッション:良好(クラッチ:2017年6月交換) シャーシ:良好(タイヤ:2017年8月交換・キャリパー2017年5月OH) 電装系:良好 その他:良好 直近の走行時期:2018年2月 点検時期:2018年2月 その他仕様詳細 〈外装〉 朝日ガラスクールベール合わせぼかしフロントガラス 1028専用軽量ハードトップ(リヤウィンドウはガラスに交換) リヤスポイラー マジカルレーシングリアルカーボンミラー HID(ヘッドライト&フォグランプ) フロント&リヤアンダーリップ 〈足回り〉 ナックルサポート ハブ4輪交換 純正ステアリングラック交換 ニーレックス製ステアリングラックスタビライザー NBターボ用強化スタビライザー(前後) 〈シャーシ補強〉 純正アンダーバー 〈エンジン〉 70φアルミインテーク シリコンホース オルタネーター セルモーター NB2用エアコン オイルキャッチタンク(PCV側とインテーク側の2系統) オイルフィルター右側フェンダー内移設 オイルクーラー 〈インテリア〉 ナルディガーラ3ステアリング MAZDASPEEDフルスケールメーター(緑/青切り替え)&ELバックライト照明 NB用カーペット ゴリラポータブルナビ コムテックスピードレーダー カロッツェリアDSP付DEH970DINユニット KENWOOD4チャンネル外部アンプ パイオニアサブウーハー ロックフォードコアキシャル16.5cmスピーカー PIONEER3ウェイリヤスピーカー トランク・フロア・ドアその他デッドニング済 その他多数 |
スペアパーツ | エンジン:ー ミッション:ー シャーシ:ー 電装系:ー タイヤ:テンパータイヤ1本 ホイール:ー その他:純正ロールバーパッド・ヘッドライトカバー(左側)他 |
アピールポイント | ■1994年式 ■300台限定 ■フルチューン ■フルレストア ■程度良好 ■即走行可能 |
気になるポイント | ■なし |
■エクステリア
オトナ仕様のフルチューンスペック
フルチューンと聞くと、実用性の低い個体と思われがちだが、既に20年以上前の内外装とは思えないキレイな仕上がりと、腰下まで手の入ったエンジン、サブフレームレベルから強化されたシャーシ、そして快適性までも追求されたキャビンなど、街乗りでも普通に使えるオトナ仕様として仕上がっている。もちろん、サーキットも攻められるポテンシャルを有した柔軟性の高い贅沢な仕様だ。
フロントの下回り
アンダーカバーで覆われたフロントの下回りは、激しくヒットしたような跡や、目立つようなオイル漏れの跡などは無い。奥に見える赤いパーツは、下回りに入り込んだエアをスムーズに左右後方に流す整流板。
■エンジン・トランクルーム
エンジンユニット
1839ccの水冷直列4気筒DOHCのBPベースのエンジンユニットは、バランス取りされたハイコンプピストンや256度のハイカム、専用ECU等で、ノーマル比10psUPの最高出力140ps/6500rpm、最大トルク17.0kgm/5000rpmを誇るメーカー純正のチューンドユニットだが、本車両は、NB2の可変バルブタイミング機構を有すBP-VE型エンジンユニットをベースに、軽量なDC5インテグラ用のK20Aピストンを流用。カムシャフトはIN側は純正のままだが、EX側は戸田レーシング製の256°に、ダイナミックバランス、バルブすり合わせ、段付き修正等が施された2000ccのフルチューンエンジンと化している。その他にも、シルクロード製ステンエキマニや、サード製300cc12ホールインジェクター、純正クランク&カムアングルセンサー交換など、フルチューンレベルながらもNB4最終型のECUで制御することにより、冷感始動から街乗りはもちろん、高速からサーキット走行まで幅広く柔軟に対応する。しかも、オプションでMegasquirt製MS3フルコンピューターも装備。手元のノートパソコンで各種セッティングが可能で、オートプログラムも付いたスグレもの。今後、Dジェトロ化したり、4連スロットル化した際も制御可能だ。もちろん、フルコン制御の方が更にパワー&レスポンスアップするのは言うまでもない。
■インテリア
以上の掲載内容は、弊社が編集・制作したものです。ナンバープレートや車体番号など、個人を特定できるような被写体や情報は意図的に伏せてあります。また、整備履歴、修復歴などに関しては、弊社で裏付けを取ったものではありません。また、本サイトに記されてる走行距離は、成約時には多少伸びております。あらかじめご了承ください。