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Ford Escort RS Cosworth Gr.A spec for Street


型式不明/1995年式/イギリス

グループAスペックのラリーカーがストリートモデルで登場!

本サイトでは2台目のエスコートRSコスワースが登録された。
 
ヨーロッパフォードが世界ラリー選手権(WRC)のホモロゲーション取得のために少量生産した、WRCで勝つための特別なエスコート。それがエスコートRSコスワースである。
 
F1直系のエンジン屋でお馴染みのコスワース社によってチューンされた縦置きエンジンをはじめ、派手な2段式のリヤウイング、ワイドなブリスターフェンダーなど、まさにWRCの完全武装された勇姿を連想させるアピアランスと化している。
 
ワンオフ開発された究極のマシンで熾烈なハイパワー競争が展開されたFIAグループBに代わり、性能の抑制と安全性向上を狙った市販車ベースのグループA車両がWRCにてトップカテゴリとして争われることとなった1987年、ランチア、トヨタ、アウディ、マツダ等がひしめき合いながらバトルを繰り広げていた。
 
その当時のフォードは、シエラ・サファイアRSコスワース4×4を開発。トップ争いに食い込む戦闘力を持ちながらも優勝には今一歩というところで満を持して1993年に誕生したのが、トミ・マキネンやカルロスサインツも駆ったエスコートRSコスワースである。
 
シエラより一回り小さい5代目エスコートのボディに、サファイアRSコスワースにも搭載していた名機DBAの流れを汲む信頼性の高いコスワースYBYエンジンユニットを移植、ギャレット製の大径タービンやフォードEEC、ツインインタークーラーなどを採用し、パワーアップとコントロール性を高めた。
 
また、ベースがFR駆動の4WDシステムや、サスペンション形式もシエラからキャリーオーバーされているが、空力や剛性、トラクション性能はエスコートRSコスワースで大幅に強化された。
 
そして市販モデルとしてリリースされたのは、モータスポーツベース仕様とラグジュアリー仕様で、日本国内には数台が専門店を通じて平行輸入されている。
 
今回紹介するのは、モータスポーツベース仕様をグループA仕様にするべく、2年の歳月と1300万円以上を投じてフルチューンされた個体となる。
 
その内容は、Gr.A用のコンプリートエンジンから、足回り、デフなど多岐に渡り、フルクロスされたラリースペックのシーケンシャルドグミッションでフルスロットルを与えれば、一気に異次元の世界へ誘うような、まさにワークスマシンさながらの走りを見せる。しかもタウンユースでも充分可能な柔軟性も持ち合わせているから驚かずにはいられない。
 
市販車としても希少な車種に加え、グループAスペックの装備となれば、ラリーファンならずとも、見過ごす事の出来ない興味を強くそそられる1台となろう。
 
 

■外装

ブルーメタリックの外装に5本スポークホイールのスタイルは、一見するとベーシックなエスコートRSコスワースであるが、よく見ると、足下にはAPレーシングの6potキャリパーや低めの車高によって徒者ではない雰囲気に満たされている。

■内装

ライトブルーにアルマイト処理されたサイドブレーキ周りやスタック製のメーターが鎮座するメーターまわりはコンペティティブな雰囲気だが、それ以外はストリート仕様らしく、エアコンもしっかり効き、4人の大人がきちんと着座して快適にドライブできるような状態になっている。

■総評

モータースポーツ仕様を新車で購入後、どうしてもグループA車両に乗りたくなって、イギリスに車両を送り込み、Gr.Aエンジンやドグミッション、サスペンションなど、可能な限りのGr.Aパーツをフル装備。それでいて、あくまでもストリートメインで普通に走れる仕様として製作した世界でも数台しかない貴重な個体だ。クロスミッション特有のうねり音と、バラバラした調律が回転が上がるにつれて澄み渡ってゆくエンジン音が瞬く間にストリートに響き渡り、走り出してすぐに異様な雰囲気に包まれる。しかしながら渋滞もOKで、オーナーはこれで家族4人で旅行に出かけるという。Gr.Aのエスコートラリーカーとほぼ同じスペックでありながら、ファーストカーとして普段乗りができるというこの贅沢さが理解できる方だけにお譲りしたい。
 

売約済み

年式

1995年式

走行距離

27,000km

ミッション

6速シーケンシャルドグ

車検

H29年6月

現在色

ブルーメタリック

元色

排気量

1,993cc

ハンドル位置

乗車定員

4名

車体寸法

4210×1740×1420mm

車両重量

1380kg

駆動方式

4WD

使用燃料

無鉛プレミアムガソリン

装備

AC・PS・PW・ETC・ナビ

入手経路

新車平行

車両型式

不明

車体番号

780(下3ケタ)

エンジン形式

N5E

エンジン番号

メーター交換

あり

エアバッグ

なし

修復歴

なし

オーナー数

1オーナー

記録簿

なし

取扱説明書

あり

自動車税

納付済み

リサイクル券

預託済み

現所在地

埼玉県

保管方法

屋根付き保管


タイヤ

F:PIRELLI PZERO ROSSO(N4)

R:PIRELLI PZERO ROSSO(N4)

前:235/40ZR18 後:235/40ZR18

初走行:2015年

ホイール

F:speedline corse R:speedline corse

リム径 前:ーJ  後:ーJ

オフセット 前:ーmm 後:ーmm

PCD ー

ブレ-キパッド

APレーシング製

残厚 前:ー% 後:ー%

ブレ-キロ-タ-

APレーシング製

ブレ-キキャリパ-

F:APレーシング製6pot R:APレーシング製4pot

ダンパー

Gr.A用

スプリング

Gr.A用

バネレート:前:ーkg 後:ーkg

自由長:前:ーinch 後:ーinch

スタビ

パイプ径 前:φーmm 後:φーmm

クラッチ

Gr.N用

フライホイ-ル

Gr.A用

ミッション

Gr.A用(6速シーケンシャルドグミッション)

ファイナルギア

Gr.A用

レシオ:ー

LSD

Gr.N用(フロント・リヤ)

イニシャルトルク:

エアクリ-ナ-

K&N製

エキマニ

Gr.N用

触媒

Gr.N用

サイレンサー

Gr.N用

プラグ

プラグコ-ド

ラジエター

Gr.A用

オイルクーラー

マウント・ブッシュ

サス:powerflex

エンジン:powerflex

デフ:powerflex

ミッション:powerflex

メンバ-・ロッド

ドライブシャフト

Gr.A用

タワーバー

Gr.N用

アンダーコート

純正

ロ-ルケ-ジ

無し

ボディ補強

シート

RECARO

ハーネス

純正

エアロ・カウル

純正

消火器

使用期限:ー

点検検査日:ー

燃料タンク

純正

使用期限:ー

容量:ー L

その他

STACK製メーター

AP製ブレーキバランサー

アンダーガードGr.A用 (カーボンケブラー製)

デフガードGr.N用(アルミ製)

エンジンヘッドカバー(カーボン製)

タイミングベルトカバー(カーボン製)

ターボカバー(カーボン製)

メーターカバー(カーボン製)


エンジン

Gr.A コンプリートエンジン(450ps)

補機類・ECU

ギャレット製T35タービン

競技歴 

無し

コンディション

エンジン:良好

駆動系:良好

シャーシ:良好

電装系:良好

足回り:良好

その他:天井の垂れ

直近の走行時期:2016年7月

点検時期:2016年7月

スペアパーツ

エンジン:ー

ミッション:

シャーシ:ー

電装系:ー

タイヤ:ー

ホイール:ー                  

その他:Gr.A用溶接式36点ロールケージ一式

アピールポイント

■1995年式

■Gr.Aスペック

■1オーナー

■6速シーケンシャルドグミッション

■即走行可能

気になるポイント


※写真を クリックすると拡大します。


■エクステリア

グループAスペックのストリート仕様

ラリー好きが高じて、新車でモータースポーツ仕様を購入し、数年後にはグループAマシンを製作しているイギリスのグラハム・グード・レーシングに車両を送り、『ストリートも走れるGr.Aマシン』というオーダーをかけ、2年の歳月をかけて製作したという夢のような車両だ。元々ホモロゲ取得のための量産車なので、見た目はノーマル然としたエスコートRSコスワースだが、中身はそのほとんどがGr.Aパーツで構成された世界的にも超希少な1オーナーの個体だ。

斜め後ろ

ストリートも走れるので、当然ナンバーもついており、エアコンも普通に効く。しかし、ひとたびエンジンに火が入り、動き出すと通常のクルマでは聞いたことのないミッションのうねり音と、腹の底から響くようなエキゾーストノートが街中に広がり、一瞬にして周囲をコンペティティブな雰囲気にしてしまう。

フロントマスク

前に大きくせり出したリップスポイラーが目に付くフロントマスク。

リヤビュー

お馴染みの2段構えのウイングが特徴のリヤビュー。

サイドフォルム

シエラよりも一回り小さくなったという塊感のあるサイドフォルム。

フロントまわり

目立つような割れもない押し出し感のあるフロントまわり。

ボンネット

排熱を促す2つのダクトも機能している。もちろん、退色などはない。ちなみに、左フロントフェンダーは、ポールのような突起物に当たってしまったので新品交換している。

フロントウィンドウ

目立つような飛び石キズはない。

リヤウィング

量産車では初めてポジティブ・ダウンフォースが与えられたリヤウィング。160km/hで200kgを超えるダウンフォースを生む。

リヤまわり

目立つような凹みやキズもないリヤまわり。

ルーフ

モータースポーツ仕様の証しとしてサンルーフのないルーフ。凹みや退色もない。

タイヤ&ホイール(フロント)

タイヤはピレリのP-ZEROロッソで、235/40R18を履かせている。ホイールはスピードラインコルセのマグネシウムホイール。ブレーキまわりはAP製の6pot、足回りもGr.A用が奢られ、リアもダンパーとスプリング一体型車高調整式に変更し、トラクション性能を高めている。

タイヤ&ホイール(リヤ)

リヤもタイヤとホイールはフロントと同様だが、ブレーキはAP製の4pot。強烈な制動力を生む。

マフラー

あまり主張のない1本出しのマフラー。下まわりを見れば、メインパイプ径の太さが際立つ。若干リアバンパーに塗装浮きがある。

下まわり(フロント側)

フロント側はGr.A用のカーボン製アンダーガードで覆われている。

下まわり(リヤ側)

酷いオイル漏れや激しくヒットした箇所は無い。

■エンジン・トランクルーム

ボンネット裏

年式相応のボンネット裏だが、特に油系のものが吹いたような感じは無い。

エンジンユニット

エンジンはシエラから引き継がれた『コスワースYBT』ユニットのGr.Aスペックのコンプリートエンジンを搭載。年式的にはシルバーヘッドでヘッドカバーもシルバーになっているが、中身はブルーヘッドバージョンに換装されている。タービンはギャレット製T35を装備し、ブースト1.2kg/㎥時に450psを叩き出す。

リヤハッチ裏

ダンパー抜けなどもないリヤハッチ。

トランク

極太のストラットタワーバーが横たわるトランクは、そこそこ容量はある。

■インテリア

車内全景

ストリート仕様だけあって、車内はロールケージもなく、一見すると普通の眺めではあるが、運転席に座れば、スタックメーターやドグミッションなど、Gr.Aカーらしい装備が待っている。特にシーケンシャルドグミッションは、手前に引くとシフトアップ、押すとシフトダウンとなり、前後だけの動きである。しかもシンクロも無いので、シフトチェンジの度にシフトが入った時の『ガチャン』という金属音がするのも独特。もちろん渋滞も全く問題無く、すぐ慣れるという。しかも5速から6速にフルクロス化されているので、200kmまではあっという間だそう。また、6速化に伴いシフトノブ周辺のフロアに一回り大きな開口部を設けたので、その補強をすべく、フロアの左右を繋ぐように極太の補強パーツが備わっている。

メーターまわり

メーターナセル内はスタック製のマルチファンクションメーターに換装されている。向かって左側の赤いアルファベットは、入っているギアの表示。オドメーターは約27000kmで実走行。

センターコンソール上

センターコンソールの上には、3連メーターが鎮座する。向かって右から、時計、ブースト計、ブレーキバランス計。それらを覆うメーターナセルはカーボン製のワンオフ品だ。

後席

家族も同乗するという後席。特に破れや汚れはない。

ドア

モータースポーツ仕様なので、通常はレギュレーターで窓の開け閉めをするのだが、本車両はストリート仕様として使いやすいようにパワーウィンドウを選択。その辺は新車オーダー時にカスタムできたそうだ。

シート

シートはレカロ製のセミバケットタイプが備わる。特に破れやホツレもない。

ダッシュボード

浮きや割れもないダッシュボード。

天井

経年劣化で天井の垂れがあるが、走行には支障は全くない。

サイドブレーキ&バランサー

アルマイト処理されたサイドブレーキと、前後の効きを調節するAP製のブレーキバランサーを装備。ダイヤルで調節すると、ダッシュボード上のブレーキバランス計にリアルに表示される。Gr.Aマシンならではの装備だ。

ABCペダル

スパルコ製のABCペダル。ヒール&トゥがしやすいようなレイアウトだ。シーケンシャルドグミッションでも、クラッチペダルはHパターンと同じ動きで、マニュアルを運転できる方なら全く問題無い。

ガイドブック系

新車平行時に付属していたガイドブック系。もちろん全て英語。

エンジン始動〜走行動画

Gr.Aの野太いエンジン音と、けたたましく響くシーケンシャルドグミッションのうねり音とのハーモニーをご確認いただきたい。

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以上の掲載内容は、弊社が編集・制作したものです。ナンバープレートや車体番号など、個人を特定できるような被写体や情報は意図的に伏せてあります。また、整備履歴、修復歴などに関しては、弊社で裏付けを取ったものではありません。また、本サイトに記されてる走行距離は、成約時には多少伸びております。あらかじめご了承ください。