MECCA SUNNY(TS110)
70年代のモータースポーツを白熱させた伝説のFRクーペが現代に蘇る
2代目として1970年に登場したB110型サニーは、スポーツクーペからセダン・バン・トラックまで幅広いバリエーションを持ち、ピックアップトラックとして名高い通称“サニトラ”はロングセラーカーとして今でも見かけることが多い。
その中で、ひときわホットなモデルが存在した。それが1972年に追加設定された2ドアクーペ『1200GX-5』で、56A型5速直結マニュアルミッションとソレックスキャブレター2連奏で武装したスポーツグレードだ。
そのGX-5リリースのベースとなったのがTS110サニーとなる。直列4気筒OHVのA12型エンジンをフルチューンし、自然吸気の1,300ccから、末期には175馬力/約10,000rpmという、ノーマルの倍以上のパワーを獲得。また、フロントやリヤにはエアロパーツの走りといえる空力パーツを纏い、迫力のオーバーフェンダーを装備してワイドなスリックタイヤを履かせ、レーシングカーとして登場したのが1970年の富士スピードウェイで開催された『全日本富士ストックカー200マイル』。“マルゼンテクニカ110サニー” 駆る鈴木誠一選手がトヨタのワークス勢をアウトからごぼう抜きしてチェッカーを受けた日から人気を博すようになり、マイナーツーリングカテゴリにおいて数度のホモロゲーション延長が行われた1982年まで、多くの名車と名ドライバーを輩出してきた。
最盛期には50台以上ものTS110サニーがエントリーされていたほど人気のカテゴリだったが、忠実に再現されたレプリカ以外に動態保存されている当時活躍した個体はほぼ無いに等しい。しかし、今回奇跡的に当時の個体が登録された。
それは、筑波サーキットのゲート前に構える老舗レースガレージ『メッカ』が製作した“メッカサニー” 52号車だ。当時、“筑波の王者”と云わしめたメッカサニーは、同ガレージでフルレストアが施され、2013年に復活を遂げた正真正銘のホンモノのTSサニーである。
屋内ガレージに動態保存されているメッカサニーは、内外装共にほぼ当時のままレストアされており、珠玉のA12エンジンもバイクのように軽く吹け上がる。レストア後はジムカーナイベント等で走行した程度で、現在もシーズン前のテスト走行時のようなクォリティだ。
ぜひホンモノのTSサニーで当時の熱きバトルをリアルにフラッシュバックさせていただきたい。
■外装
2012年から2013年の間にレストアされただけに、外装は古くささを全く感じないパリッとした仕上り。派手に纏ったFRP製のエアロパーツ類も目立ったヒビも無い。もちろん、ネイビーとホワイトの塗装状態も申し分無い。
■内装
内装も外装同様に新車の香りすら漂いそうなぐらいにピッカピカの状態。鉄板剥き出しの部分もキレイに塗装され、ステアリングやシートなどの直接触れる部分も使用感をほとんど感じない。
■総評
レストアホヤホヤとも言えるメッカサニー。ホワイトボディの状態から手を加えているので、フルチューンされたA12エンジンはもちろんの事、ブレーキやサスペンション、アームやブッシュ類に至るまで全てのパーツがメッカレーシングプラザによってレストアされ、新車のようになって現代に蘇った。TS仕様でもなくレプリカモデルでもない、ホンモノのTSサニーで伝説の走りを再現していただきたい。
売約済み
年式 | 1971年式 |
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走行距離 | フルレストア後1000km未満 |
ミッション | 5速MT |
車検 | ー |
現在色 | ネイビー&ホワイト(メッカカラー) |
元色 | ー |
排気量 | 1,297cc |
ハンドル位置 | 右 |
乗車定員 | 1名 |
車体寸法 | ー/ー/ー (mm) |
車両重量 | 650kg |
駆動方式 | FR |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
装備 | ー |
入手経路 | 正規新車 |
車両型式 | B110 |
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車体番号 | 138(下3ケタ) |
エンジン形式 | A12 |
エンジン番号 | ー |
メーター交換 | ー |
エアバッグ | ー |
修復歴 | なし |
オーナー数 | 2オーナー |
記録簿 | ー |
取扱説明書 | ー |
自動車税 | ー |
リサイクル券 | ー |
現所在地 | 長野県 |
保管方法 | 屋内 |
タイヤ | F:YOKOHAMA ADVANスリック R:YOKOHAMA ADVANスリック 前:205/500-13 後:225/500-13 初走行:ー |
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ホイール | TRD リム径 前:8J 後:9J オフセット 前:ーmm 後:ーmm PCD ー |
ブレ-キパッド | エンドレス(レース用) 残厚 前:ー% 後:ー% |
ブレ-キロ-タ- | マウンテン(スリットタイプ) |
ブレ-キキャリパ- | F:ブルーバードSSS用 R:ベレット用アルミドラム |
ダンパー | 日産レースオプション |
スプリング | 日産レースオプション バネレート:前:ーkg 後:ーkg 自由長:前:ーinch 後:ーinch |
スタビ | メッカ パイプ径 前:φーmm 後:φーmm |
クラッチ | 日産レースオプション(シングル) |
フライホイ-ル | 日産レースオプション |
ミッション | 日産レースオプション(クロスタイプ) レシオ:2.676ー1.691ー1.398ー1.181ー1.000 |
ファイナルギア | 日産レースオプション(H145) レシオ:ー |
LSD | NISMO(2Way) イニシャルトルク:ー |
エアクリ-ナ- | ウェーバー45φ |
エキマニ | メッカ |
触媒 | ー |
サイレンサー | メッカ(サイド出し) |
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プラグ | NGK(7番) |
プラグコ-ド | ULTRA |
ラジエター | アルミ社外製 |
オイルクーラー | 社外製(デフ用) |
マウント・ブッシュ | サス:ピロ エンジン:ピロ デフ:ピロ ミッション:ピロ |
メンバ-・ロッド | 純正 |
ドライブシャフト | 純正 |
タワーバー | ー |
アンダーコート | ー |
ロ-ルケ-ジ | メッカ(溶接タイプ) |
ボディ補強 | フルスポット増し |
シート | BRIDE |
ハーネス | OMP |
エアロ・カウル | メッカ |
消火器 | あり 使用期限:ー 点検検査日:ー |
燃料タンク | ATL 使用期限:ー 容量:ー L |
その他 | ー |
エンジン | メッカフルチューン |
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補機類・ECU | メッカ |
競技歴 | レストア前:1972年日本グランプリ出走など レストア後:2013年にシェイクダウン、ジムカーナイベント出走など |
コンディション | エンジン:良好 駆動系:良好 シャーシ:良好 電装系:良好 足回り:良好 その他:ー 直近の走行時期:2013年 点検時期:2015年9月 |
スペアパーツ | エンジン:カムシャフト(度数不明)4本、チューニングシリンダーヘッド、ビッグバルブ+レース用スプリング1台分、 プラグ 9~10番 一部未使用付 ミッション:予備クラッチディスク2枚 シャーシ:レース用(日産スポーツコーナー製)リーフスプリング2セット、 日立フェロードDS11レース用フロントブレーキパッド20セット、 予備リアアルミアルフィンドラム(イスズベレット用)、 サニートラックリアホーシング(バラシてありますがデフ付きの一台分)、 AE86用LSDハウジング(クラウン+ピニオンギア付)、 ミッションギアボックス(部品取り用 ギア比等不明)3セット 電装系:ー タイヤ:レインタイヤ(エイボン)210/550/13×2本+195/530/13×2本 ホイール:アドバン×4本 その他:オリジナルダッシュボード、センターコンソール、リアガラス、オートルックバケットシート、 移動用タイヤ+ホイール1台分 等々 |
アピールポイント | ■1971年式 ■フルレストア済み ■程度良好 ■メンテナンス済み ■スペアパーツ多数 ■動態保存 |
気になるポイント | ー |
エクステリア
エンジン・トランクルーム
エンジンユニット
エンジンユニットも当然メッカガレージによってフルレストア。高回転化に対応した5ベアリング式のA12型1,200cc水冷直列4気筒OHVエンジンをベースに、1297ccまでボアアップされたレース用のそれは、OHVながら最盛期には175ps/10,000rpmものパワーを発揮。本ユニットは、クランクシャフトがフルバランスされたメッカスペシャル。コンロッド、ロッカーアームなどすべてポリッシュバランス済みで、オイルパンのバッフルプレートも追加されている。クロスミッションで車重も650kgと軽量のため、コーナリング速度は当時のF3と同レベル、筑波2000なら1分3秒台、ノーマルのR35GT-Rとほぼ同タイムのポテンシャルを有すと云われている。
インテリア
以上の掲載内容は、弊社が編集・制作したものです。ナンバープレートや車体番号など、個人を特定できるような被写体や情報は意図的に伏せてあります。また、整備履歴、修復歴などに関しては、弊社で裏付けを取ったものではありません。また、本サイトに記されてる走行距離は、成約時には多少伸びております。あらかじめご了承ください。