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HONDA S800


AS800/1966年式/日本

長年管理された極上の“エスハチ”をベストコンディションのまま愉しむ

ホンダS800が登録された。

本サイトでは2回目の登録となるが、今回は国内ディーラー物のオープンタイプとなる。
 
当時発展途上であった国内モータスポーツでの大躍進と、コンパクトスポーツカーとしての市場構築に十二分に貢献したホンダSシリーズ。現在では世界中のコレクターの的となっている歴史的名車だが、その理由は、F1やモーターサイクルで培われた技術が惜しみなく投入された珠玉のエンジンユニットと小型軽量のシャーシ、そしてそれらからもたらされるトップクラスの運動性能等が挙げられるが、1963年発表のS500から始まり、翌年の1964年にはパワー不足を補うS600が、そして1966年にはさらにハイパワーのS800が販売となる等、短いスパンで各々のバージョンが少量生産され、その度に注目すべきトピックが多いのもホンダSシリーズの特徴とも言える。
 
今回登録されたS800もそのような時期に生産された1台となる。
 
Sシリーズ3作目となったS800は、1966年1月にユニークな駆動方式を持つチェーンドライブ仕様が発売されたが、同4月には、コンベンショナルなリジッドアクスルに改良された仕様が発売。これは、スタート時にテールが持ち上がったり、挙動にくせのある駆動方式が好まれなかった輸出仕様を意識した改良と思われ、ブレーキもそれまではドラムブレーキが標準だったものが、対向ピストンタイプのキャリパーを有すディスクブレーキがオプション設定となり、1968年5月にはそれらを標準装備としたS800Mという最終型に進化。1970年7月まで生産され幕を閉じた。
 
今回登録された個体は、リジッドアクスルにフロントディスクブレーキ仕様という、北アメリカ向けの安全基準対策モデルを国内向けに約600台だけ国内向けに販売したもので、正式に“S800Mとして国内に販売される前の希少な個体だ。
 
40,000km時にはエンジンもOHし、19年間もの間、ひとりのオーナーがマメに管理してきた程度良好の個体となる。
 
履歴が分かりにくい平行輸入モデルが多い中、長期に渡り大切に屋内保管された国内ディーラー物のS800を次はあなたが引き継いでみてはいかがだろうか。
 

■外装

45年以上の個体ながら、ゴールデンイエローの外装はツヤが保たれており、FRP製のハードトップの色褪せやメッキバンパーの曇りもほとんど無し。もちろん、目立つ様なキズや凹みも無い。

■内装

内張りの浮きや剥がれは若干あるものの、総じてキレイな内装。シートの大きな破れなども無く、大掛かりなリペアは必要なさそうだ。

■総評

常にベストコンディションを保つために週に何度かはエンジンを始動したり近所を周回、もちろんエンジンオイルなどの油脂類もマメに交換、更に年に1度は専門のメンテナンスガレージで全体をチェックするなど、平成8年から現オーナーによって屋内ガレージで約20年近く管理されてきた個体。だから調子が悪いわけがなく、白煙すらほとんど噴かない。そんな程度極上の本車両を今後も引き継ぐ自信のある方にぜひ挙手していただきたい。
 

売約済み

年式

1966年式

走行距離

44,500km

ミッション

4速MT

車検

平成28年4月

現在色

ゴールデンイエロー

元色

排気量

791cc

ハンドル位置

乗車定員

2名

車体寸法

3335/1400/1200(mm)

車両重量

720kg

駆動方式

FR

使用燃料

無鉛プレミアムガソリン

装備

入手経路

正規新車

車両型式

AS800

車体番号

840(下3ケタ)

エンジン形式

AS800E

エンジン番号

メーター交換

なし

エアバッグ

修復歴

なし

オーナー数

3オーナー

記録簿

なし

取扱説明書

なし

自動車税

済み

リサイクル券

済み

現所在地

長野県

保管方法

屋内


タイヤ

F:MICHELIN MX R:MICHELIN MX

前:155 R13 後:155 R13

初走行:ー

ホイール

純正

リム径 前:ーJ  後:ーJ

オフセット 前:ーmm 後:mm

PCD ー

ブレ-キパッド

純正

残厚 前:ー% 後:ー%

ブレ-キロ-タ-

純正

ブレ-キキャリパ-

純正(住友製)

F:ー R:ー

ダンパー

純正

スプリング

純正

バネレート:前:ーkg 後:ーkg

自由長:前:ーinch 後:ーinch

スタビ

純正

パイプ径 前:φーmm 後:φーmm

クラッチ

純正

フライホイ-ル

純正

ミッション

純正

レシオ:ー

ファイナルギア

純正

レシオ:ー

LSD

純正

イニシャルトルク:

エアクリ-ナ-

純正

エキマニ

純正

触媒

純正

サイレンサー

純正

プラグ

純正

プラグコ-ド

純正

ラジエター

スギタ製

オイルクーラー

純正

マウント・ブッシュ

サス:純正

エンジン:純正

デフ:純正

ミッション:純正

メンバ-・ロッド

純正

ドライブシャフト

純正

タワーバー

アンダーコート

純正

ロ-ルケ-ジ

純正

ボディ補強

シート

純正

ハーネス

純正

エアロ・カウル

純正

消火器

使用期限:ー

点検検査日:ー

燃料タンク

純正

使用期限:ー

容量:ー L

その他


エンジン

純正(ピストンは0.5mmオーバーサイズ)

補機類・ECU

純正(点火系はフルトランジスターイグニッションを使用)

競技歴 

なし

コンディション

エンジン:良好(4万キロ時にOH)

駆動系:良好

シャーシ:良好

電装系:良好

足回り:良好

その他:ー

直近の走行時期:2015年9月

点検時期:2015年9月

スペアパーツ

エンジン:ー

ミッション:ー

シャーシ:ー

電装系:ー

タイヤ:

ホイール:

その他:純正幌・純正ラジエター・ファンベルト等有り

アピールポイント

■1966年式

■正規ディーラー車

■リジットアクスル&フロントディスクブレーキ仕様

■程度極上

■フルメンテナンス済み

■即走行可能

気になるポイント


※写真を クリックすると拡大します。


エクステリア

まめに管理された賜物

チェーン駆動が廃され、最終モデルのS800Mがリリースされる前までに600台ほど生産された国内ディーラー物のS800。フロントディスクブレーキにリヤリジッドアクスルの個体は希少ではあるが、平成8年から現オーナーの元で週に2〜3日のペースでこまめにメンテナンスされ、しっかり動態保存してきたという履歴自体に大いなる希少性を感じる極上の個体だ。内外装の状態はもちろん、機関・駆動系も申し分無い。

斜め後ろ

もともと幌仕様のS800だが、FRP製のハードトップを装備したクーペスタイル。後付け感もあまり無く、ハッチバックのクーペモデルと比較してもスタイリッシュな装いだ。

フロントマスク

レトロな雰囲気がありつつも、スポーティーなテイストも併せ持つフロントマスク。

リヤビュー

フロントに対して、ロータスエランのような、ややボクシーなフォルムのリヤビュー。

サイドフォルム

短いホイールベースに対して、外径が大きく見えるタイヤとのバランスが現代の車種には見られない独特の比率。色ツヤのいいゴールデンイエローの影響もあるのだろうが、どことなく可愛らしさも感じる。

フロントまわり

目立つようなキズや凹みのないフロントまわり。バンパーなどのメッキパーツもピッカピカ。

ボンネット

熱による色褪せや歪みなど一切見られないキレイなボンネット。

フロントウィンドウ

深い飛び石キズなどもないサイドまで回り込んだフロントウィンドウ。

トランクリッド

太陽光も映り込むキレイなトランクリッド。

リヤまわり

ホンダのスポーツカー特有のコーダトロンカ風のリヤまわり。メッキバンパーも曇りひとつ無い。

ルーフ

スチールボディとの色の差もほとんどなく、色つやのいいFRP製のハードトップ。色褪せはもちろん、クリア剥げもない。

タイヤ&ホイール

タイヤはフロント・リヤ共にMICHELIN MX。サイズは155 R13。ホイールは純正スチール製。多少のガリキズはあるがブレーキダストの固着や錆び浮きもなくとてもキレイだ。そしてブレーキはフロントに住友製のディスクキャリパーとローターが装備されている。街乗りはもちろん、高速道路などのハイスピード領域でも安心のストッピングパワーを得ている。

マフラー

ボロボロになりがちな左右2本出しの細めの純正マフラーもとってもキレイ。スペアタイヤカバーもピッカピカだ。

下まわり

チェーンドライブ方式からコイルスプリングと4リンクにパナールロッドのリジッドアクスルという組み合わせにバージョンアップされた下まわり。特に酷いオイル漏れや凹みなどの目に付く箇所は無かった。

エンジン・トランクルーム

ボンネット

特にすすけたり、溶けたような跡も無いボンネット裏。

エンジンユニット

ケイヒンの4連CVキャブレターと等長エキゾーストマニホールドを装備した直列4気筒DOHCエンジンは、791ccの排気量から最高出力70ps/8,000rpm、最大トルク6.7kgfm/6,000rpmを発揮。720kgという軽量なボディと4速MTにより、0-400mは16.9秒、最高速度は160km/hに達する。2011年にエンジンのオーバーホールを施し、0.5mmのオーバーサイズピストンを組み付け、現在4000kmほど走行しているが、施行前に比べ、パワー感、吹け上がり共にかなり良くなったとの事。また、ラジエターをスギタ製のアルミタイプにコンバートしたことで、真夏の炎天下の渋滞路等の過酷な状況でも水温は80℃で安定するようになったようだ。

トランクリッド裏

腐食などもないトランクリッド裏。

トランク内

燃料タンクが鎮座するトランク内。グサグサな感じは全く無く、こぎれいにされている。

インテリア

車内全景

4連メーターが備わったメーターナセルや、アルミパーツを所々に配したスポーツカーらしい、シンプルかつ操作性・視認性の良いコックピット。3本スポークの細身の純正ウッドステアリングもヒストリック感を煽る。計器類や電装系が全て稼働するのは言うまでもない。

メーターまわり

8500rpmからレッドゾーンを指し示すタコメーターと、200km/hまで刻まれたスピードメーターがスポーツカーたる証。オドメーターは奇跡の40,000km台。まだまだ今後も活躍の場が広がりそうだ。

ドア

左下の内張りが剥がれ気味な点以外は破れやドア落ちもない。

運転席側シート

サイドサポートに多少のシワはあるものの、裂けや色落ちなどはない。赤い2点式のシートベルトが差し色になって華やかな雰囲気を醸し出す。

センターコンソール

センターコンソールには、水温計と電圧/燃料計の他に、トグルスイッチなどでまとめられたアルミパネルが備わったシンプルなもの。もちろん全て機能する。

ダッシュボード

ダッシュボードに亀裂やヒビ割れ、ウキなどは無く、しっとり黒々としている。

リヤ空間

シート後方には、ちょっとした荷室にもなる空間がある。リヤウィンドウは面積は小さいながらも視界は良好。

天井

FRP製のハードトップ裏は特に内張りもなく、剥き出しのまま。特に目立つような汚れやヒビ等は無い。

ABCペダル

オーソドックスなペダル類。動きの渋さなどは無さそうだ。

エンジン始動〜ブリッピング&走行シーン

白煙すら出ず、とても軽快に吹け上がる“エスハチ”をご確認いただきたい。

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以上の掲載内容は、弊社が編集・制作したものです。ナンバープレートや車体番号など、個人を特定できるような被写体や情報は意図的に伏せてあります。また、整備履歴、修復歴などに関しては、弊社で裏付けを取ったものではありません。また、本サイトに記されてる走行距離は、成約時には多少伸びております。あらかじめご了承ください。