フルレストア済みの名車シェブロン F3
1970年よりたった9台のみ製造された希少なF3カー、シェブロンB17である。
ロータスやクーパーに続く次世代のレーシングカー・コンストラクターとして、1970年代に名を馳せた代表的存在がシェブロンである。
1965年にデザイナーのデレック・ベネットによりイギリスにて設立されたシェブロンは、処女作となるB1やB2のクラブマン・フォーミュラから始まり、GTカー、F1、F2、F3、フォーミュラーB、Fアトランティック、Gr.5/6スポーツカーなど、1986年のB65まで、さまざまなカテゴリーのレーシングカーを世に送り出していった。
そのうちの1台がこのB17。1970年の英国F3にて Chris Skeaping が2勝、ヨーロッパ F3で Jurg Dubler が3勝するなど、優秀な成績を残した1台でもある。その個体を英国にてフルレストア、日本に輸入されてからは未使用という車両が今回売りに出された。
シャシーナンバーは1。
過去には前後にウィングを付けた形でのヒストリックレース参戦もあったようだが、現在はオリジナルの状態に保たれている。
エンジンはコスワースMAEエンジンを新品で組んであり、絶好調そのもの。ミッションも新品のヒューランドMK8-9を搭載。新設計されたアップライトを含むサスペンションを介し、余すことなくパワーを路面に伝えることができる。
コクピットまわりは、ツインチューブ・モノコック化されたセンターセクションにより、さらに強度をアップ。スミス製のクロノメタリックタコメーターなど全メーターを新品交換した、まさにブランニューコンディションだ。
ほぼ新品部品でフルレストアしているゆえ、F3の醍醐味を現在でも充分に味わえる仕様となっている。もちろん、初心者の方も安心して乗れる個体である。
今回、車両入れ替えのために出品となったようだ。
■外装
フルレストアされた個体ゆえ、とても40年前のものとは思えないクオリティ。ヒストリックカーにありがちな塗装のワレやボディの腐食なども全くない。こと渋めに見えてしまうこの手の個体も、くすみのない真っ赤なボディカラーによってとっても華やかな印象だ。
■内装
メッキ状にトリミングされたスミス製のメーター類や革巻きステアリング、シフトノブ、ハーネス、ペダルなど、目につくものはほぼ新品交換されているので、クラシカルな雰囲気はありつつも、気分は新鮮そのものだ。
■総評
カテゴリや仕様によって数多くのマシンを製造してきたシェブロン。そのうちの1台ということで、過去にはレース戦歴もあるものの、まるで博物館に展示してあったかのようなクオリティの高さは、隅々までフルレストアされた賜物であろう。そうかといって、油脂類さえきちんと充填・交換すればすぐに乗り出せる。見てよし、乗ってよしのヒストリック・フォーミュラはそうは出品されない中での貴重な1台と言えよう。
売約済み
年式 | 1970年 |
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走行距離 | フルレストア後100km |
ミッション | Hパターン4速ヒューランド製MK8-9ミッション |
車検 | ー |
現在色 | レッド |
元色 | ー |
排気量 | 997cc |
ハンドル位置 | センター |
乗車定員 | 1名 |
車体寸法 | ー×ー×ー(mm) |
車両重量 | 450kg |
駆動方式 | RR |
使用燃料 | ー |
装備 | なし |
燃料タンク容量 | 30L |
入手経路 | 新車 |
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車両形式 | ー |
車体番号 | ー |
エンジン形式 | Cosworth Ford 105E(MAE) |
エンジン番号 | ー |
メーター交換 | ー |
エアバッグ | ー |
修復歴 | なし |
オーナー数 | 国内1オーナー |
記録簿 | なし |
取扱説明書 | なし |
自動車税 | ー |
リサイクル券 | ー |
現所在地 | 埼玉県 |
保管方法 | 屋内 |
タイヤ | AVONラジアル 前:7.5/21.0/13 後:9.2/22.0/13 |
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ホイール | レボリューション リム径 前:7J 後:9J オフセット 前:ー 後:ー |
ブレ-キパッド | ガーリング 残厚 前:ーmm 後:ーmm |
ブレ-キロ-タ- | ソリッドローター |
ブレ-キキャリパ- | ガーリング製アルミ2ポットヒストリックキャリパー |
サス仕様 | ー |
ダンパー | ツインチューブ・ネジ式スプリングダンパーユニット |
スプリング | ー |
スタビ | 純正調整式 パイプ径 前:φ15mm 後:φ15mm |
クラッチ | AP製 ドライシングルレース用 |
ギアレシオ | 純正 |
ファイナルギア | 純正 |
LSD | ー |
エキマニ | 純正 |
触媒 | ー |
サイレンサー | ー |
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プラグ | NGKイリジウム9番 |
プラグコ-ド | ルーカス |
ラジエター | 純正 アルミレースコア |
ブッシュ類 | サス:純正ピロボール エンジン:純正ピロボール デフ:純正ピロボール ミッション:純正ピロボール |
ドライブシャフト | 純正 |
タワーバー | ー |
アンダーコート | ー |
ロールバー | 純正3点溶接止め |
フレーム修復歴 | なし |
ボディ補強 | 純正 |
シート | レス |
ハーネス | WILLANS 6点式 |
エアロ・カウル | 純正 |
消火器 | FEV |
燃料タンク | 純正 容量:30L |
エンジンチューン | ー |
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補機類・ECU変更 | ー |
競技歴 | 1970年:英国F3にて Chris Skeaping が2勝、 ヨーロッパ F3で Jurg Dubler が3勝 ドイツF3で1勝 F.I.Aペーパー有り |
パーツの状態確認 | エンジン:良好 ミッション:良好 シャーシ:良好 電装系:良好 その他:良好 走行時期:2010年11月 点検時期:レース毎 |
スペアパーツ | エンジン:ー ミッション:ー シャシー:ー 電装系:ー タイヤ:ー ホイール:ー |
アピールポイント | フルレストア後はこれからシェイクダウンという新車のような個体。油脂類の充填・交換など、通常のメンテナンスをすればすぐにドライブすることができる。 |
気になるポイント | ー |
エクステリア
エンジン・トランクルーム
インテリア
以上の掲載内容は、弊社が編集・制作したものです。ナンバープレートや車体番号など、個人を特定できるような被写体や情報は意図的に伏せてあります。また、整備履歴、修復歴などに関しては、弊社で裏付けを取ったものではありません。また、本サイトに記されてる走行距離は、成約時には多少伸びております。あらかじめご了承ください。