コンディション良好のCIVIC TYPE R
ホンダのライトウェイトスポーツの代名詞、CIVIC TYPE Rである。
ホンダのレーシングスピリットを象徴する「赤バッジ」を奢られたTYPE Rシリーズには、NSX TYPE R、INTEGRA TYPE R、CIVIC TYPE Rと3モデルが存在し、CIVIC TYPE Rはリリース順にEK9型(1997年)、EP3型(2002年。ヨーロッパ生産)、FD2/FN2型(2007年。FN2はCIVIC TYPE R EURO)という3世代が存在する。
EK9は、6代目CIVIC SiR(EK4)をベースにエンジンやサスペンションをチューニングされ、1997年に追加設定されたCIVICシリーズ初のTYPE Rで、登場するやいなやコンパクトスポーツ市場の主役に躍り出て、走り好きのドライバーを中心に大人気となった。
特にEK9を TYPE RたらしめたのはB16B型エンジンである。EK4搭載のB16A型(最高出力170ps/7800rpm、最大トルク16.0kg-m/7300rpm)からさらに高回転志向となり、高速側バルブリフト量アップによるカムプロフィールや進角によるバルブタイミングなどの各種見直し、VTEC切り替わり回転数の高回転化(EK4 5760~6000rpm→EK9 5920~6160rpm)、インテーク側バルブステム細軸化(-0.5mm)による軽量化、高圧縮比化(同10.4→10.8)、エアインテーク径拡大(同φ62mm→φ70mm)、マフラーメインパイプ径拡大(同φ48.6~50.8mm→φ57.2mm)などハードとソフトが徹底的に煮詰められ、最高出力185ps/8200rpm、最大トルク16.3kg-m/7500rpmを発揮した。
また、他のTYPE Rと同じように軽量化に重点が置かれ、車体重量はカタログ値でSiRの1100kgに対し、モータースポーツベース車両で1040kgまでスリム化。内装についても、TYPE R伝統の赤を基調としたインテリアで、専用RECAROシート、MOMOステアリング、チタン製シフトノブを標準装備。外装色は専用色チャンピオンシップホワイトとされた。
モータースポーツの世界では、EK9はワンメイクのシビックレース各シリーズやインターカップに1998年に登場。EK4との混走となった98年こそ、エントラント側の開発やセットアップが熟成されていたEK4に水を空けられていたが、99年はエントラントのEK4からの移行も進み、各陣営の開発も進んで本来のポテンシャルを発揮。EK4を上回るパフォーマンスでシリーズをリードしていった。また、全日本ジムカーナ選手権には1997年の第8戦にデビュー(Aクラス)。このデビュー戦こそ9位に沈んだが、最終戦第9戦に山野哲也が初EK9で出場、いきなり優勝を飾る。翌98年にはほとんどのEG6/EK4ユーザーがEK9に乗り換え、山野が出場6戦全戦優勝でタイトルを獲得した。スーパー耐久シリーズにおいても、98年十勝24時間耐久レースでS耐シリーズ優勝・総合4位(総合優勝はGTクラスのスープラ)など輝かしい実績を残している。
また、EK9はこうした大きなレースの世界に留まらず、軽量・コンパクト・ハイパワーといったベース車両としての高いポテンシャルを武器に、草レースやサーキット走行会、ストリートチューニングなど一般ユーザーの間でも高い人気を博した。EK9のチューニングやエアロパーツなどのカスタマイズパーツの数は、ニッサン・スカイラインGT-Rやシルビアなどと変わらないほどだ。
「走って楽しい」と言われるクルマが少なくなってきている中で、CIVIC TYPE Rのようなクルマはさらに少なく、本車両はコンディション良好の貴重な1台と言えよう。本車両は、カーボンボンネットやリヤまわりの内装剥がしなど軽量化、新品のATSクロスミッションやCUSCO機械式LSDなど駆動系リフレッシュ済みなので、これからスポーツ走行を楽しみたい方、街乗りでもスポーティにという方にはピッタリだ。
オーナー様はジムカーナなどのモータースポーツを楽しもうと思い、コツコツと車両を製作していたところに海外赴任が急遽決まってしまったため、一度も走行することなく、やむなく手放すことにしたようだ。
■外装
タイプRシリーズの専用色であるチャンピオンシップホワイトに、やや使い込まれた感のあるカーボンボンネットというレーシーな外装。
■内装
他のタイプRシリーズ同様に、赤を基調としたシンプル&スポーティな内装。さらに本車両はリヤシートや内装材を除去。さらなる軽量化を施している。
■総評
現状は軽量化を施し、約50万円かけてパワートレイン系をオーバーホールしてあるので、あとはタイミングベルトを交換し、シートとハーネス・タイヤを入れれば即参戦可能という状態だ。キズや凹みもない比較的キレイな状態な上に、ほぼノーマルに近い仕様のため、コンパクトなボディできびきびと走るダイナミックさと、高度なコントローラビリティを両立したEK9の特徴を、リーズナブルな価格で存分に堪能することができる。しかも、本車両は後期型なので高回転寄りのエンジンとなり、VTECのハイカムモードに入ればかなりパンチのある加速を味わえる。モータースポーツをこれから始める方にも、さらなるバージョンアップをしたい方のベース車両としても最適な1台だ。
売約済み
年式 | 平成11年式(後期型) |
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走行距離 | 105000km |
ミッション | Hパターン5速ミッション |
車検 | 検切れ |
現在色 | チャンピオンシップホワイト |
元色 | ー |
排気量 | 1595cc |
ハンドル位置 | 右 |
乗車定員 | 2名 |
車体寸法 | 4180×1695×1360(mm) |
車両重量 | 1080kg |
駆動方式 | FF |
使用燃料 | ー |
装備 | エアコン・ABS |
燃料タンク容量 | ーL |
入手経路 | 中古 |
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車両形式 | EK9 |
車体番号 | ー |
エンジン形式 | B16B |
エンジン番号 | ー |
メーター交換 | なし |
エアバッグ | ー |
修復歴 | あり |
オーナー数 | 不明 |
記録簿 | なし |
取扱説明書 | なし |
自動車税 | 未納(検切れのため) |
リサイクル券 | 預託済み |
現所在地 | 千葉県 |
保管方法 | 屋外 |
タイヤ | YOKOHAMA ADVAN NEOVA 前:195/55/R/15 後:195/55/R/15 初走行:ー |
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ホイール | 純正 リム径 前:ー 後:ー オフセット 前:ー 後:ー |
ブレ-キパッド | 不明 残厚 前:ーmm 後:ーmm |
ブレ-キロ-タ- | 純正ソリッドローター |
ブレ-キキャリパ- | 純正 |
サス仕様 | ー |
ダンパー | 純正 |
スプリング | 純正 バネレート:前:ーlbs/inch 後:ーlbs/inch 自由長:前:ーinch 後:ーinch |
スタビ | 純正 パイプ径 前:φーmm 後:φーmm |
クラッチ | EXEby Rメタル HC-04 HD06 |
ギアレシオ | ATS 4速クロス レシオ:2.9ー2.1ー1.6ー1.3ー0.8(2008年新モジュールタイプ) |
ファイナルギア | DC2 R純正 レシオ:4.785 |
LSD | CUSCO RS 1.5way |
エキマニ | 社外品 |
触媒 | 純正 |
サイレンサー | 純正 |
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プラグ | 純正 |
プラグコ-ド | 純正 |
ラジエター | 純正 |
ブッシュ類 | サス:純正 エンジン:純正 デフ:純正 ミッション:純正 |
ドライブシャフト | 純正 |
タワーバー | ー |
アンダーコート | あり |
ロールバー | ー |
フレーム修復歴 | フロントコアサポートまわり(フレームの歪みはなし) |
ボディ補強 | ー |
シート | 純正 |
ハーネス | 純正 |
エアロ・カウル | ー |
消火器 | ー 使用期限:ー 点検検査日:ー |
燃料タンク | ー 容量:ーL 使用期限:ー |
メンテガレ-ジ | ー |
エンジンチューン | ー |
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補機類・ECU変更 | ー |
競技歴 | なし |
パーツの状態確認 | エンジン:良好 ミッション:良好 シャーシ:良好 電装系:良好 その他:良好 走行時期:最近 点検時期:ー |
スペアパーツ | エンジン:ー ミッション:ー シャーシ:ー 電装系:ー タイヤ:ー ホイール:ー |
アピールポイント | 現オーナーが2年間所持し、クロスミッションやファイナルギア、LSD、クラッチなどのパワートレインのOH後、走行ほとんどなし。 |
気になるポイント | タイミングベルト・タイヤ・ドライバーズシートは要交換。 |
エクステリア
エンジン・トランクルーム
インテリア
以上の掲載内容は、弊社が編集・制作したものです。ナンバープレートや車体番号など、個人を特定できるような被写体や情報は意図的に伏せてあります。また、整備履歴、修復歴などに関しては、弊社で裏付けを取ったものではありません。また、本サイトに記されてる走行距離は、成約時には多少伸びております。あらかじめご了承ください。