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SUBARU VIVIO RX-RA spec.


E-KK4/1994年式/日本

小さな躯体に宿ったラリーの原石現る

 
スバル ヴィヴィオ RX-RAスペックが登録された。

90年代初頭、スバルが軽スポーツの先に描いたのは、数字では測れない“反応の鋭さ”だった。VIVIOシリーズの中でも、RX-RとRX-RAはその思想を最も純度高く体現する存在である。


RX-Rは、街で扱える軽の実用性のまま、スーパーチャージャーと4気筒EN07Xを鋭く調律し、足まわりやブレーキまで総合バランスで仕上げたモデル。過剰さよりも「狙ったラインを外さないこと」を使命にした、当時のスバルらしいスポーツグレードだった。


一方のRX-RAは、そこに“戦うための余白”を持たせた異端児だ。
バケットシートや機械式LSD、ショートストローク化されたギア、そして軽量化。乗り手の判断がそのまま挙動に刻まれる、競技ベース車としての潔い割り切りが与えられていた。WRCの下部カテゴリで磨かれていたスバルの思想が、ぎりぎりまで削ぎ落とされて注ぎ込まれた一台と言える。


誕生から数十年を経た今、RX-Rは“軽スポーツの到達点”として愛され続け、RX-RAはその希少性とストイックさから半ばコレクターズアイテムと化している。数値にすればわずかな違いかもしれないが、その背後には「どんな道でも、自分の意思で操る楽しさ」を追い求めたスバルの挑戦が確かに息づいている。


小さなボディの奥に潜む反骨と執念。その純度こそが、RX-RとRX-RAを今なお特別な存在にしている。


そして今回紹介するのが、RX-Rのボディを纏ったRX-RAになる。


というのも、程度の良いRX-RAがなかなか出てこないことに痺れを切らしたオーナーは、サビなどの傷みが最小限のRX-Rを購入し、ドンガラ状態にした上で徹底的なサビ対策を実行。そして内外装のパーツは、一部を除き、ほぼRX-RA純正かSTI製に全交換。そして肝となる足回りはオーリンズの特注、ミッションは5速クロス、エンジンは10,000rpm仕様のスペシャルチューンとし、軽とは思えないパワー感と高いスタビリティを保てるように仕上がっている。


これも、現オーナーがアマチュアながらも20年以上に渡り、ラリー界のトップドライバーとして活躍してきたからこそ成せる仕業だ。


あとは、ストック済みのフルロールケージやフルハーネスを別途用意して取り付ければエントリー可能なラリースペックの個体となる。もちろん、ナンバー付きで空調も完備されているので、レースに出走せずとも、街中でその片鱗を垣間見ることは充分可能だ。


超希少なRX-RAからさらにステップアップしたフルラリー仕様に仕上がった本車両で、意のままに振り回せるバランスの良さに陶酔してみてはいかがだろうか。

 
 

車両本体売買価格:2,490,000円 → ASK

年式

平成6年

走行距離

不明

ミッション

5速MT

車検

R8年2月

現在色

ブラック

元色

排気量

658cc

ハンドル位置

乗車定員

4名

車体寸法

3290/1390/1370(mm)

車両重量

760kg

駆動方式

4WD

使用燃料

無鉛レギュラーガソリン

装備

AC・PS・ETC

入手経路

国内正規ディーラー

車両形式

E-KK4

車体番号

175(下3ケタ)

エンジン形式

EN07

エンジン番号

メーター交換

あり

エアバッグ

なし

修復歴

不明

オーナー数

複数オーナー

記録簿

あり

取扱説明書

あり

自動車税

済み

リサイクル券

済み

現所在地

栃木県

保管方法

屋内


タイヤ

DUNLOP ENASAVE EC204

前:165/55R14 後:165/55R14

製造年:2019年

ホイール

ウェッズスポーツSA-90(競技用)

リム径 前:- J  後:- J

インセット 前:- mm 後:- mm

PCD ー

ブレ-キパッド

F:プロジェクトμ HC R:プロジェクトμ スポーツシュー 

残厚 前:ー% 後:ー%

ブレ-キロ-タ-

F:プロジェクトμ(スリット特注)R:純正

ブレ-キキャリパ-

F:純正 R:純正

ダンパー

オーリンズ競技用Cリング式車高調(減衰力調整式・ターマックラリー仕様ワンオフ)

スプリング

F:RX-RA純正 R:RX-RA純正

バネレート:前:ーkg 後:ーkg

自由長:前:ーmm 後:ーmm

内径 前:φー 後:φー

スタビ

F:純正 R:純正

パイプ径 前:φーmm 後:φーmm

バネレート 前:ー 後:ー

クラッチ

純正

フライホイ-ル

純正

ミッション

RX-RA純正クロス

レシオ:1st:ー 2nd:ー  3rd:ー  4th:ー  5th:ー

ファイナルギア

純正

レシオ:ー

LSD

F:クスコRS C:STI R:RX-RA純正機械式

イニシャルトルク:ーkg

エアクリ-ナ-

純正

エキマニ

純正

触媒

純正

サイレンサー

純正

プラグ

純正

プラグコ-ド

社外製

ラジエター

純正

オイルクーラー

純正

マウント・ブッシュ

純正(主要なものはSTI製)

メンバ-・ロッド

純正

ドライブシャフト

純正

タワーバー

F:STI

アンダーコート

純正

ロ-ルケ-ジ

無し

ボディ補強

純正

シート

ブリッドA・i・R

ハーネス

純正

エアロ・カウル

純正

消火器

無し

使用期限:ー

点検検査日:ー

燃料タンク

STI

使用期限:ー

容量:ーL

その他

ブレーキホース:ステンメッシュホース

インタークーラー:Aタイプ用ワンオフ

シフトノブ:STIジュラコン(通称新井モデル)

室内への引き込み全コーキング施工

フロア下防錆施工(クリア塗装)

ボックス形状中防錆施工

エンジンルーム内ホース・パッキン類交換済み

エンジンクランクシールリア交換済み

ブレーキF・R車検時オーバーホール済み

ボディーガラスコーティング施工

マイクロロンによる金属表面処理(エンジン、ミッション、Rデフ)


エンジン

純正(ハンチング、タペット音、未燃焼ガス(車検範囲内)あり。

ヴィヴィオに詳しいショップにてISCV、OBDによる点検をするも異状なし。(点検記録あり。ハイカム装着の可能性あり)。

補機類・ECU

RX-RA純正

競技歴

無し

コンディション

エンジン:良好

駆動系:良好

シャーシ:良好

電装系:良好

足回り:良好

その他:ー

直近の走行時期:2025年11月

点検時期:2025年11月

スペアパーツ

競技用ウェッズスポーツSA-90ホイール×1セット

STI製7点ダッシュ逃げ定員乗車ロールバー

STI製リヤタワーバー

フロアマット(純正新品)

アピールポイント

■程度良好

■RX-RAフルラリー仕様

■レッドゾーン10,000rpmエンジン

■即走行可能

気になるポイント

※写真を クリックすると拡大します。

■エクステリア

ラリーストの作ったラリーカー

RX-RAでクラス優勝を果たし引退をしたが、また乗りたくなって車両を探していたところ、たまたま程度の良いRX-Rを発見。徹底的なサビ対策を施した上で、ほぼ全ての部品をRAの純正やSTIパーツにコンバート。見た目RX-RのRX-RAが完成した。しかし、エアコンやオーディオなども装備されているので、競技に出なくても街乗りでも快適にドライブできる。また、製作してから現在まで雨天未使用を徹底し、極上の状態を保っている。

斜め後ろ

残すところ、フルロールケージとフルハーネスをインストールすれば、競技車両としては完成するのだが、諸事情により現段階までとした。一見するとただの軽自動車だが、ひとたびエンジンに火を入れ走ってみれば、このノーマル然とした装いからはおおよそ想像し難いスタビリティの高さと高回転域で炸裂するパワー感に圧倒される。

フロントマスク

大きめのフォグランプが目につくフロントマスク。よく見れば、アンダーガードも装備され、只者では無い雰囲気が漂う。

リヤビュー

特段タイヤも太いわけではないので、本当にノーマルにしか見えないリヤビュー。しかし、油断をしていると途端に後塵を浴びることになるかもしれない。

ボンネット

純正ボンネットに目立つようなキズや凹みは無い。

フロントウィンドウ

フロントウィンドウにも目立つようなヒビや飛び石キズは無かった。

サイドフォルム

幾度となる交渉の末、オーリンズに特注が可能となった車高調によって程よく下がった車高。4WDではあるが、前後同じ高さだとオーバーステアがきついらしく、フロントを少し上げている。

ルーフ

ツヤ感の保たれたキレイなルーフ。数箇所、塗装の退け気味の箇所があったが、研磨である程度カバーできるようだ。

タイヤ&ホイール

タイヤはダンロップのEC204で165/55R14の4本通し(転がし用)。そしてホイールはウェッズスポーツのSA-90で競技用。ブレーキはキャリパーは純正だが、パッドとローターはプロジェクトμを装備。

マフラー

マフラーは純正だが、エンジンチューンがなされているからか、ノーマルとは思えない若干バラついた野太い音を奏でる。よく見れば、ラテラルロッドが円筒状になっており、RX-RA用であることが見てとれる。

下まわり(フロント側)

超希少なSTI製のアンダーガードが目につくフロント側の下回り。大きく凹んだ部分もなく、年式の割にはキレイだ。

下まわり(リヤ側)

下回りは、防錆のためにクリア塗装を施し、しかも雨天未走行なので、かなりキレイに仕上がっている。STI製のタンクガードも装着済み。

■エンジン・トランクルーム

エンジンユニット

EX07型のエンジンは、秘蔵のユニットを中古で入手しメンテナンス。658cc直列4気筒DOHC16バルブスーパーチャージャー搭載で、64ps/7,200rpm、10.8kgm/4,400rpmを発するが、本機はレッドゾーンが10,000rpmに設定された超高回転型エンジンを搭載。しかも、途中での頭打ち感もあまり感じず、レッドゾーンまでパワー感が盛り上がってゆくような、ドラマチックで官能的なユニットに仕上がっている。インタークーラーはパイプも含め、Aタイプ用をワンオフ製作。

ボンネット裏

特に激しくオイルを吹いたような跡もなく、比較的キレイなボンネット裏。

■インテリア

コクピット全景

momoのディープコーンステアリングや新井モデルといわれるSTI製ジュラコンシフトノブ以外はほぼ純正のコクピット。エアコンもオーディオも稼働している。ミッションはRX-RA純正5速クロスミッション。純正とはいえ、ミッションの唸り音が車内にレーシーに響き渡り、加速の伸びやかさやコーナリング時の安定感といい、軽自動車に乗っていることをいつの間にか失念してしまうほどスポーティーな走りを繰り出す。

メーター

メインの計器類は中古の純正品にコンバートされている。故に走行距離は不明。少なくとも、現オーナーになってから、エンジン系のゴム類やパッキン・シール類の交換、パーツ類の交換や移植などの後は、まだ慣らし中で1,000kmに満たない距離しか走っていないようだ。

ドア

ドアも純正だが、ウィンドウは手巻き式。内張りの浮きや剥がれ、ドア落ちなどもない。

フロントシート

シートは今まで多くのフルバケットシートを試した結果、シフトノブやその他内装材に接触せず、できるだけクリアランスのとれるものとして、運転席・助手席ともにブリッド製のものを装備。ラリー用では無いので、若干寝かせ気味のものだが、ドライビングポジションには問題無い。

リヤシート

リヤシートは純正だが、使用感が無い状態。助手席をセミバケットシートや純正に戻すなどすれば、着座することは可能。もちろん、フルロールケージを入れた場合は2名乗車に変更する必要がある。

天井

垂れや破れ、汚れ等もなく、キレイに保たれている。

荷室

ちょっとした荷物なら積めそうな荷室。汚れや臭いなどは無い。

ABCペダル

オーソドックスなABCペダル。酷いスレや曲がりなどは無い。

ECU

ステアリング裏を覗くと、RX-RAのECUを確認できる。当然だが、RX-Rとはセッティングが異なり、各種リミッターや燃調なども専用セッティングとなる。

ブリッピング&ドライビング

9,000rpm以上回るエンジン音とクロスミッションの唸り音のハーモニーを確認いただきたい。


以上の掲載内容は、弊社が編集・制作したものです。ナンバープレートや車体番号など、個人を特定できるような被写体や情報は意図的に伏せてあります。また、整備履歴、修復歴などに関しては、弊社で裏付けを取ったものではありません。また、本サイトに記されてる走行距離は、成約時には多少伸びております。あらかじめご了承ください。