SUBARU VIVIO RX-RA spec.
小さな躯体に宿ったラリーの原石現る
スバル ヴィヴィオ RX-RAスペックが登録された。
90年代初頭、スバルが軽スポーツの先に描いたのは、数字では測れない“反応の鋭さ”だった。VIVIOシリーズの中でも、RX-RとRX-RAはその思想を最も純度高く体現する存在である。
RX-Rは、街で扱える軽の実用性のまま、スーパーチャージャーと4気筒EN07Xを鋭く調律し、足まわりやブレーキまで総合バランスで仕上げたモデル。過剰さよりも「狙ったラインを外さないこと」を使命にした、当時のスバルらしいスポーツグレードだった。
一方のRX-RAは、そこに“戦うための余白”を持たせた異端児だ。
バケットシートや機械式LSD、ショートストローク化されたギア、そして軽量化。乗り手の判断がそのまま挙動に刻まれる、競技ベース車としての潔い割り切りが与えられていた。WRCの下部カテゴリで磨かれていたスバルの思想が、ぎりぎりまで削ぎ落とされて注ぎ込まれた一台と言える。
誕生から数十年を経た今、RX-Rは“軽スポーツの到達点”として愛され続け、RX-RAはその希少性とストイックさから半ばコレクターズアイテムと化している。数値にすればわずかな違いかもしれないが、その背後には「どんな道でも、自分の意思で操る楽しさ」を追い求めたスバルの挑戦が確かに息づいている。
小さなボディの奥に潜む反骨と執念。その純度こそが、RX-RとRX-RAを今なお特別な存在にしている。
そして今回紹介するのが、RX-Rのボディを纏ったRX-RAになる。
というのも、程度の良いRX-RAがなかなか出てこないことに痺れを切らしたオーナーは、サビなどの傷みが最小限のRX-Rを購入し、ドンガラ状態にした上で徹底的なサビ対策を実行。そして内外装のパーツは、一部を除き、ほぼRX-RA純正かSTI製に全交換。そして肝となる足回りはオーリンズの特注、ミッションは5速クロス、エンジンは10,000rpm仕様のスペシャルチューンとし、軽とは思えないパワー感と高いスタビリティを保てるように仕上がっている。
これも、現オーナーがアマチュアながらも20年以上に渡り、ラリー界のトップドライバーとして活躍してきたからこそ成せる仕業だ。
あとは、ストック済みのフルロールケージやフルハーネスを別途用意して取り付ければエントリー可能なラリースペックの個体となる。もちろん、ナンバー付きで空調も完備されているので、レースに出走せずとも、街中でその片鱗を垣間見ることは充分可能だ。
超希少なRX-RAからさらにステップアップしたフルラリー仕様に仕上がった本車両で、意のままに振り回せるバランスの良さに陶酔してみてはいかがだろうか。
車両本体売買価格:2,490,000円 → ASK
| 年式 | 平成6年 |
|---|---|
| 走行距離 | 不明 |
| ミッション | 5速MT |
| 車検 | R8年2月 |
| 現在色 | ブラック |
| 元色 | ー |
| 排気量 | 658cc |
| ハンドル位置 | 右 |
| 乗車定員 | 4名 |
| 車体寸法 | 3290/1390/1370(mm) |
| 車両重量 | 760kg |
| 駆動方式 | 4WD |
| 使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
| 装備 | AC・PS・ETC |
| 入手経路 | 国内正規ディーラー |
| 車両形式 | E-KK4 |
|---|---|
| 車体番号 | 175(下3ケタ) |
| エンジン形式 | EN07 |
| エンジン番号 | ー |
| メーター交換 | あり |
| エアバッグ | なし |
| 修復歴 | 不明 |
| オーナー数 | 複数オーナー |
| 記録簿 | あり |
| 取扱説明書 | あり |
| 自動車税 | 済み |
| リサイクル券 | 済み |
| 現所在地 | 栃木県 |
| 保管方法 | 屋内 |
| タイヤ | DUNLOP ENASAVE EC204 前:165/55R14 後:165/55R14 製造年:2019年 |
|---|---|
| ホイール | ウェッズスポーツSA-90(競技用) リム径 前:- J 後:- J インセット 前:- mm 後:- mm PCD ー |
| ブレ-キパッド | F:プロジェクトμ HC R:プロジェクトμ スポーツシュー 残厚 前:ー% 後:ー% |
| ブレ-キロ-タ- | F:プロジェクトμ(スリット特注)R:純正 |
| ブレ-キキャリパ- | F:純正 R:純正 |
| ダンパー | オーリンズ競技用Cリング式車高調(減衰力調整式・ターマックラリー仕様ワンオフ) |
| スプリング | F:RX-RA純正 R:RX-RA純正 バネレート:前:ーkg 後:ーkg 自由長:前:ーmm 後:ーmm 内径 前:φー 後:φー |
| スタビ | F:純正 R:純正 パイプ径 前:φーmm 後:φーmm バネレート 前:ー 後:ー |
| クラッチ | 純正 |
| フライホイ-ル | 純正 |
| ミッション | RX-RA純正クロス レシオ:1st:ー 2nd:ー 3rd:ー 4th:ー 5th:ー |
| ファイナルギア | 純正 レシオ:ー |
| LSD | F:クスコRS C:STI R:RX-RA純正機械式 イニシャルトルク:ーkg |
| エアクリ-ナ- | 純正 |
| エキマニ | 純正 |
| 触媒 | 純正 |
| サイレンサー | 純正 |
|---|---|
| プラグ | 純正 |
| プラグコ-ド | 社外製 |
| ラジエター | 純正 |
| オイルクーラー | 純正 |
| マウント・ブッシュ | 純正(主要なものはSTI製) |
| メンバ-・ロッド | 純正 |
| ドライブシャフト | 純正 |
| タワーバー | F:STI |
| アンダーコート | 純正 |
| ロ-ルケ-ジ | 無し |
| ボディ補強 | 純正 |
| シート | ブリッドA・i・R |
| ハーネス | 純正 |
| エアロ・カウル | 純正 |
| 消火器 | 無し 使用期限:ー 点検検査日:ー |
| 燃料タンク | STI 使用期限:ー 容量:ーL |
| その他 | ブレーキホース:ステンメッシュホース インタークーラー:Aタイプ用ワンオフ シフトノブ:STIジュラコン(通称新井モデル) 室内への引き込み全コーキング施工 フロア下防錆施工(クリア塗装) ボックス形状中防錆施工 エンジンルーム内ホース・パッキン類交換済み エンジンクランクシールリア交換済み ブレーキF・R車検時オーバーホール済み ボディーガラスコーティング施工 マイクロロンによる金属表面処理(エンジン、ミッション、Rデフ) |
| エンジン |
純正(ハンチング、タペット音、未燃焼ガス(車検範囲内)あり。
ヴィヴィオに詳しいショップにてISCV、OBDによる点検をするも異状なし。(点検記録あり。ハイカム装着の可能性あり)。 |
|---|---|
| 補機類・ECU | RX-RA純正 |
| 競技歴 | 無し |
| コンディション | エンジン:良好 駆動系:良好 シャーシ:良好 電装系:良好 足回り:良好 その他:ー 直近の走行時期:2025年11月 点検時期:2025年11月 |
| スペアパーツ | 競技用ウェッズスポーツSA-90ホイール×1セット STI製7点ダッシュ逃げ定員乗車ロールバー STI製リヤタワーバー フロアマット(純正新品) |
| アピールポイント | ■程度良好 ■RX-RAフルラリー仕様 ■レッドゾーン10,000rpmエンジン ■即走行可能 |
| 気になるポイント |
ー |
■エクステリア
ラリーストの作ったラリーカー
RX-RAでクラス優勝を果たし引退をしたが、また乗りたくなって車両を探していたところ、たまたま程度の良いRX-Rを発見。徹底的なサビ対策を施した上で、ほぼ全ての部品をRAの純正やSTIパーツにコンバート。見た目RX-RのRX-RAが完成した。しかし、エアコンやオーディオなども装備されているので、競技に出なくても街乗りでも快適にドライブできる。また、製作してから現在まで雨天未使用を徹底し、極上の状態を保っている。
■エンジン・トランクルーム
■インテリア
コクピット全景
momoのディープコーンステアリングや新井モデルといわれるSTI製ジュラコンシフトノブ以外はほぼ純正のコクピット。エアコンもオーディオも稼働している。ミッションはRX-RA純正5速クロスミッション。純正とはいえ、ミッションの唸り音が車内にレーシーに響き渡り、加速の伸びやかさやコーナリング時の安定感といい、軽自動車に乗っていることをいつの間にか失念してしまうほどスポーティーな走りを繰り出す。
以上の掲載内容は、弊社が編集・制作したものです。ナンバープレートや車体番号など、個人を特定できるような被写体や情報は意図的に伏せてあります。また、整備履歴、修復歴などに関しては、弊社で裏付けを取ったものではありません。また、本サイトに記されてる走行距離は、成約時には多少伸びております。あらかじめご了承ください。