Ferrari 550 Barchetta Pininfarina
V12の雄叫びを珠玉のオープンエアで愉しむ
V12搭載のオープンモデルといえば、559台が生産された575スーパーアメリカや、80台生産の599SAアペルタなど、わずかな台数が生産されるスペシャルモデルとして、コレクターズアイテム化している。
その中の1台であるフェラーリ550バルケッタ・ピニンファリーナは、2000年のパリサロンでデビューし、長年フェラーリをデザインしてきたピニンファリーナ創業70周年を記念して誕生した世界限定448台のオープンモデルとなる。
1996年よりラインナップされたフラッグシップの550マラネロをベースに、ルーフを取り除いて2シーター化。それに伴う剛性アップや横転時の安全性を考慮し、フロントスクリーン上部のフレームとAピラー内部に高強度の鋼管を採用することで若干の重量増にはなったものの、0-400mは12.5秒、最高速度は300km/hという充分過ぎる運動性能を誇る。
一方、ピニンファリーナによって手がけられたスタイリングは、550マラネロよりもフロントスクリーンを100mmカット、さらにピラーの上部3分の1をブラックアウト化することで、よりワイド&ローを強調させたスタイリングとなっている。
また、リヤデッキのフラット化やその後方のフェアリングも、550マラネロとは一線を画したオープンモデルらしい魅力的なプロポーションとなっている。
当時、日本に割り当てられた正規台数はわずか24台。そのうちの1台となるのが今回紹介する個体となる。
ジュエリーのように目映いジアッラのボディカラーとシックな装いのモスグリーンのインテリアというスポーティながらも上品な組み合わせの本車両は、わずか8000kmという走行距離が物語っているように、既にリリースから13年の月日が経とうとしているのにも関わらず、全く色褪せたような雰囲気はなく、むしろ新車の香りすら漂う極上のクォリティだ。
もちろん、メンテナンスは専門のショップで行い、月に何度かはエンジンを始動させて常にベストコンディションをキープさせている。そして近日中に予定されている継続車検でタイミングベルトやウォーターポンプなどの消耗品も新品交換し、安心してドライブを楽しめる状態にしてお渡しするとのこと。
550マラネロの250万円アップの2640万円で当時リリースされた550バルケッタ・ピニンファリーナ。V12のFRオープンフェラーリは、スーパーカーブーム時代に一世を風靡した365GTC/4、通称“デイトナスパイダー”以来となるマニア垂涎のモデルだ。それが現オーナーの協力により、かなり現実的な価格となって売却の運びとなった。
憧れのフェラーリ、しかも世界限定車で伝統のバルケッタスタイルがお求め易い価格になっているとなれば、フェラーリファンならずとも、決して見過ごす事のできない存在に違いない。
■外装
屋内ガレージで専用カバーをかけ、きちんと保管されていた個体なだけに、外装の色つやは全く問題はなく、飛び石やスクラッチキズすらほとんど見当たらない。緊急用のソフトトップも使用するシチュエーションがほぼ無かったようで、全体的に新車時の状態に限りなく近い状態でキープされている。
■内装
ロリカというスウェード調の新素材で覆われたシックなモスグリーンの内装は、コノリーレザーのバケットシートに、カーボンのパネル類、そしてセンターコンソールにはシリアルナンバーとセルジオ・ピニンファリーナのサイン入りプレートが配され、限定車ならではの特別感が漂う。もちろん、使用感もあまりなく、内装のヤツレやホコリっぽさは微塵も感じない。
■総評
フェラーリ創世記からの伝統ある呼称“バルケッタ”を冠する特別なフェラーリが550バルケッタ・ピニンファリーナ。その出で立ちはオープン専用モデルらしく、ピニンファリーナによる研ぎ澄まされたデザインによって、クラシカルな雰囲気も併せ持った現代版「デイトナスパイダー」とも言える傑作。その艶かしく高貴なパッケージとは裏腹に、ひとたびアクセルを煽れば怒濤のトルクが溢れ出し、甘美な雄叫びを上げるV12エンジンサウンドと共にレーシーな表情を見せてくれる。それがオープンゆえにダイレクトに五感を刺激されるのだからたまらない。しかも程度極上なのにF355や360モデナなどのV8フェラーリと価格的に大差ないとなれば、V12フェラーリの世界限定モデルでも遠い夢物語ではないという事に気づくはず。悩ましい日々はそう長くは続かないだろう。
売約済み
年式 | 2002年式 |
---|---|
走行距離 | 8500km |
ミッション | 6MT |
車検 | H26.7月 |
現在色 | ジアッラ |
元色 | ー |
排気量 | 5474cc |
ハンドル位置 | 左 |
乗車定員 | 2名 |
車体寸法 | 4550/1935/1258(mm) |
車両重量 | 1800kg |
駆動方式 | FR |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
装備 | フル装備 |
入手経路 | 国内正規 |
車両形式 | GF-F550B |
---|---|
車体番号 | 356(下3ケタ) |
エンジン形式 | F133 |
エンジン番号 | ー |
メーター交換 | なし |
エアバッグ | あり |
修復歴 | なし |
オーナー数 | 複数オーナー |
記録簿 | あり |
取扱説明書 | あり |
自動車税 | 納付済み |
リサイクル券 | 預託済み |
現所在地 | 埼玉県 |
保管方法 | 屋内 |
タイヤ | PIRELLI PZERO ROSSO 前:255/35ZR19 後:355/25ZR19 初走行:ー |
---|---|
ホイール | DEレーシング リム径 前:ーJ 後:ーJ オフセット 前:ー mm 後:ー mm PCD ー |
ブレ-キパッド | 純正 残厚 前:ー% 後:ー% |
ブレ-キロ-タ- | 純正 |
ブレ-キキャリパ- | F:純正(brembo) R:純正(brembo) |
ダンパー | 純正 |
スプリング | 純正 バネレート:前:ーkg 後:ーkg 自由長:前:ーinch 後:ーinch |
スタビ | 純正 パイプ径 前:φーmm 後:φーmm |
クラッチ | 純正 |
フライホイ-ル | 純正 |
ミッション | 純正 レシオ:ー |
ファイナルギア | 純正 レシオ:ー |
LSD | 純正 イニシャルトルク:ー |
エアクリ-ナ- | 純正 |
エキマニ | 純正 |
触媒 | 純正 |
サイレンサー | MSレーシング製 特注70φステンレス |
---|---|
プラグ | 純正 |
プラグコ-ド | 純正 |
ラジエター | 純正 |
オイルクーラー | 純正 |
マウント・ブッシュ | サス:純正 エンジン:純正 デフ:純正 ミッション:純正 |
メンバ-・ロッド | 純正 |
ドライブシャフト | 純正 |
タワーバー | ー |
アンダーコート | ー |
ロ-ルケ-ジ | ー |
ボディ補強 | ー |
シート | 純正 |
ハーネス | 純正 |
エアロ・カウル | 純正 |
消火器 | ー 使用期限:ー 点検検査日:ー |
燃料タンク | 純正 使用期限:ー 容量:ー L |
その他 | ヘッドライトユニット:575Mマラネロ純正HIDシステム |
エンジン | 純正 |
---|---|
補機類・ECU | 純正 |
競技歴 | なし |
コンディション | エンジン:良好 駆動系:良好 シャーシ:良好 電装系:良好 足回り:良好 その他:ー 直近の走行時期:2014年6月 点検時期:2014年 |
スペアパーツ | エンジン:ー ミッション:ー シャーシ:ー 電装系:ー タイヤ:純正サイズ1セット ホイール:純正1セット その他:純正エンドマフラー・純正ボディカバー |
アピールポイント | ■程度極上 ■低走行8500km ■378/448 ■メンテナンス済み ■即走行可能 |
気になるポイント | ■なし |
エクステリア
世界限定448台のうちの1台
2001年よりマラネロで生産された本車両は、世界限定448台、日本国内には24台を割り当てられた。当時の販売価格は、フラッグシップモデルであった550マラネロの250万円増しの2640万円ながらも即完売だったという。既に10年以上の歳月が経った今、かなりのお値打ち価格とはなったものの、走行距離はわずか8000km台、内外装も極上の状態は今でも保たれている。
エンジン・トランクルーム
インテリア
以上の掲載内容は、弊社が編集・制作したものです。ナンバープレートや車体番号など、個人を特定できるような被写体や情報は意図的に伏せてあります。また、整備履歴、修復歴などに関しては、弊社で裏付けを取ったものではありません。また、本サイトに記されてる走行距離は、成約時には多少伸びております。あらかじめご了承ください。