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SUZUKI CAPPUCCINO Rotary Turbo


EA11R改/1991年式/日本

想像を遥かに超えたナンバー付き弾丸レーサー登場

なんとも過激なマシンが登録された。

13Bターボを積んだスズキ・カプチーノである。
 
1991年に軽自動車として登場したカプチーノは、700kgという軽量な車重とアルトワークス用に開発されたF6Aエンジンを縦置きマウントした、世界的に見ても珍しい極小コンパクト&フルオープン2シーターの本格FRスポーツカーだ。
 
軽自動車初のFR駆動や4輪ダブルウィッシュボーン式サスペンション、そして、クローズド、タルガトップ、Tバールーフ、フルオープンの4WAYオープントップとして変化させる3分割式デタッチャブルトップなど、ノーマルでもかなり刺激的かつ画期的なパッケージのカプチーノだが、更なる刺激を求め、ありそうで無かった組み合わせを実現させてしまった個体が今回紹介するカプチーノロータリーターボとなる。
 
軽自動車としては普通車並みにエンジンルームが大きいと言われるカプチーノ。それゆえに、セルボモードなどの同メーカー内のエンジンから、フォードYBMコスワースチューン等の輸入車のエンジンまで、これまでも様々なエンジンスワップが実現されたようだ。もちろん、低重心でコンパクトなロータリーエンジンにも換装はされているが、いずれもNAのままで終っている。
 
そのほとんどは、スペース不足によるものが理由なのだが、本車両では13Bターボ換装を成し遂げてしまったのである。
 
詳細は以下のスペック表やキャプションなどで確認していただきたいが、若干の重量増で870kgになってはいるものの、ブースト1.25kg/㎥で380psを発生するモンスターマシンと化している。パワーウェイトレシオで換算すると、トップクラスに位置するランボルギーニ・アヴェンタドールに近似した数値なので、おおよその凄さは想像できると思うが、それでもあまりの暴力的な速さにサーキットでさえも全開で走ることを躊躇してしまうほどのようだ。しかしながら、普通車の白ナンバーで新規登録を果たし、車検も付いて街乗りもできる公認軽量ハイパワーマシンなのである。
 
現オーナー氏は次なる突飛な構想を実現すべく、本車両の売却を決意したそうだが、取り回しが困難なために今後も作られることが無いであろう超希少なカプチーノ13Bターボ。カプチーノファンはもちろんのこと、ハイパワーでコンパクトな車を探している方にも決して飽きる事の無い、刺激的なドライビングを約束してくれることだろう。
 

■外装

年式的には20年以上経った個体ではあるが、2012年にオールペイントを施したので、ボディは新車のように輝いている。一方で、強大なパワーを少しでも路面に伝えるべく、オーバーフェンダーとオーバーサイズのSタイヤが装備されており、弾丸のようなとてつもない速さを想起させる。

■内装

内装は年式相応の雰囲気。カプチーノ特有のタイト感は、安全と剛性アップのために装備したロールケージによって、さらにタイトになっている。エアコンはなく、乗り心地もかなりハードだが、ロングノーズ&ショートデッキのスポーツカーたる空間から繰り出される非現実的な感覚は異次元へトリップするような、何にも代え難いもの。

■総評

軽量&コンパクトなカプチーノのボディにハイパワー&コンパクトな13Bターボを換装させたらどんな走りになるのか……。走り好きやチューニング好きなら想像しただけでも興奮してしまう組み合わせであることは自明の理。そして理想を理想のまま終らせずに苦難の末に製作してしまったという本車両。実際の走りは想像以上のパフォーマンスを発揮するという。しかも製作後は大きな故障やクラッシュもなく、街乗りも普通に可能。スポーツカー好きなら憧れの組み合わせの本車両だが、この奇跡の組み合わせを堪能できるのはたった1人だけ。ぜひあなたの果てしなき欲望を本車両で満たしていただきたい。
 

売約済み

年式

1991年式(2011年12月に新規登録)

走行距離

96000km(エンジン換装後4000km)

ミッション

5速MT

車検

2015年12月

現在色

シャンパンゴールド

元色

シャンパンゴールド

排気量

650cc × 2

ハンドル位置

乗車定員

2名

車体寸法

3350/1500/1120(mm)

車両重量

870kg

駆動方式

FR

使用燃料

無鉛プレミアムガソリン

装備

PW

入手経路

国内新車

車両形式

RA11R改

車体番号

852(下3桁)

エンジン形式

13B

エンジン番号

メーター交換

あり(タコメーターのみ)

エアバッグ

なし

修復歴

なし

オーナー数

不明

記録簿

なし

取扱説明書

なし

自動車税

納付済み

リサイクル券

預託済み

現所在地

茨城県

保管方法

屋内


タイヤ

YOKOHAMA ADVAN A050(M)

前:195/50/R15 後:205/50/R15

初走行:ー年ー月

ホイール

RSワタナベ

リム径 前:ーJ  後:ーJ

オフセット 前:ー 後:

ブレ-キパッド

エンドレスCC

残厚 前:ー% 後:ー%

ブレ-キロ-タ-

S14純正

ブレ-キキャリパ-

F:純正 R:純正

ダンパー

RG車高調

スプリング

バネレート:前:16kg 後:6kg

自由長:前:ーinch 後:ーinch

スタビ

純正

パイプ径 前:φーmm 後:φーmm

クラッチ

エクセディ製ツインプレート

フライホイ-ル

FC3S用純正

ミッション

FC3S純正

レシオ:ー

ファイナルギア

S14用純正

レシオ:4.1

LSD

S14用純正

イニシャルトルク:ーkg

エキマニ

ワンオフ

触媒

サイレンサー

ワンオフ

プラグ

NGKレーシング

プラグコ-ド

純正

ラジエター

ワンオフ(銅製3層)

マウント・ブッシュ

サス:リジッド

エンジン:リジッド

デフ:リジッド

ミッション:リジッド

メンバ-・ロッド

純正

ドライブシャフト

純正

タワーバー

アンダーコート

ロ-ルケ-ジ

サイトウ製6点式

フレーム修復歴

なし

ボディ補強

なし

シート

BRIDE

ハーネス

純正

消火器

使用期限:ー

点検検査日:ー

燃料タンク

不明

使用期限:ー

容量: ーL


エンジン

13Bノーマル

補機類・ECU

ハイフロータービン APEXパワーFC 800ccサードインジェクター 255L/h燃料ポンプ ワンオフエキゾースト

380ps(最大ブースト1.25kg/㎥時)

競技歴

つくば1000スポーツ走行(43秒台)

コンディション

エンジン:良好

ミッション良好

シャーシ良好

電装系良好

その他良好

直近の走行時期:2013年5月

点検時期2013年5

スペアパーツ

エンジン:無し

ミッション無し

シャーシ無し

電装系無し

タイヤ無し

ホイール無し

その他:触媒(但し、最低地上高を確保した取付工賃は別途)

アピールポイント

■13B-T換装

■380ps

■H23年新規登録公認車両

■即走行可能

気になるポイント

■なし

※写真を クリックすると拡大します。

エクステリア

新車のような仕上がり

20年以上の歳月が経った後に13Bターボに積み替えて息を吹き返したカプチーノ。ボディは2012年末にオールペイントを施したので、傷みやすいルーフ部分もツヤが十分備わり、新車のような見栄えだ。

斜め後ろ

オーバーフェンダーやGTウイングによってタダモノではない雰囲気を醸し出しているカプチーノ13Bターボ。これがスーパーカー級の走りをするとは想像もつくまい。

フロントマスク

広い開口部とせり出したリップスポイラーによって迫力を帯びたフロントマスク。

リヤビュー

車幅いっぱいに広がっているGTウイングと太めの斜め出しマフラーが目につくリヤビュー。

サイドフォルム

ロングノーズ・ショートデッキの究極形のようなサイドフォルム。

リヤウイング

リヤウイングはS14用のものをベースに製作。アルミ製。

マフラー

エキゾーストは、エキゾーストマニフォールドからエンドまで、すべてワンオフ製作。取り回しの問題があるためだが、それに伴い、メインも60φまでが限界だったそう。そのおかげで、低速トルクは十分確保できたとのこと。

タイヤ&ホイール

タイヤはYOKOHAMA ADOVAN A050のミディアムコンパウンド。前後異径で前が195/50/R15、後ろが205/50/R15となる。ホイールはRSワタナベの8スポークタイプ。

フロントウインドウ

飛び石キズやヒビもないフロントウインドウ。

ルーフ

傷みやすいルーフもオールペンによってツヤが復活。ロールケージは張り巡らせてはいるが、4Wayに変化する3分割式デタッチャブルトップは生きているので使用は可能だ。

下まわり

若干サビが浮いている部分もあるが、比較的クリーンな下まわり。

熱対策

F6Aよりも圧倒的に発熱量の多い13Bターボを効率良く冷やすべく、開口部の大きいバンパーの奥には、ワンオフの銅製3層ラジエターと、FC3S用のオイルクーラーを下部にオフセットして装備。

エンジン・トランクルーム

エンジンユニット

もともと所有していたFC3Sの13Bターボをカプチーノに移植。ハイフロータービン、800ccサードインジェクター、255L/h燃料ポンプ、ワンオフエキゾースト、パワーFCなどにより、最大ブースト1.25kg/㎥時に380psを発する。肝心のタービンは足まわりを潜らせたミリ単位の設置により実現。ただし、振れによる干渉を避けるため、エンジンとミッションはリジッドマウントされている。

ボンネット裏

年式相応のボンネット裏。ワンオフダクトも雨よけ用のサンが付属する。

トランク内

バッテリーが移設されたトランク内。サビや腐食もない。

トランクリッド裏

GTウイングがしっかり固定されたノーマルのトランクリッド。

インテリア

コクピット

パックスキンの社外ステアリングと追加メーター、6点ロールケージが備わったノーマル+αのシンプルなコクピット。タコメーターだけはFC用のものをコンバート。レブリミットは8000rpmとのこと。

サービスホール

ミリ単位でリジットマウントされたミッションのオイルを交換する際に使用するサービスホールが助手席の足元に備わっている。

運転席

レッグサポートが備わったノーマルのドア。ドア落ちなどは無い、

グローブボックス内

13BターボをコントロールするパワーFCがグローブボックス内に備わる。

天井

天井はノーマルのデタッチャブルルーフそのままだが、剛性と安全を確保するため、6点式のサイトウロールケージを装備する。

シート

シートはBRIDE製のフルバケットタイプ。破れやホツレは無い。

ペダル類

吊り下げ式のABCペダルとフットレスト。足元は比較的タイトだ。

ブリッピング&ドライビング

軽快に吹け上がるロータリーサウンドをご確認いただきたい。

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以上の掲載内容は、弊社が編集・制作したものです。ナンバープレートや車体番号など、個人を特定できるような被写体や情報は意図的に伏せてあります。また、整備履歴、修復歴などに関しては、弊社で裏付けを取ったものではありません。また、本サイトに記されてる走行距離は、成約時には多少伸びております。あらかじめご了承ください。