Aston Martin V8 Vantage N24
サーキットを駆った英国の貴公子がストリートに舞い降りる。
品格高きブリティッシュレーサーが登録された。
アストンマーティンのレーシングカー、ヴァンテージN24である。
上海や北京に新たに正規ディーラー店がオープンすることを機に、中国や日本、マレーシア等、合計12レースで競うアジア太平洋地域で2008年に始まったワンメイクレース『アストンマーティン・アジアカップ(AMAC)』用に、ASTON MARTIN RACINGによって開発された、V8ヴァンテージベースのサーキット専用モデルである。
その他にも、『SUPER CAR RACE SERIES』や『GTアジア』などのFIA格式のGTレースにも参戦。もともとは世界一過酷と云われるニュルブルクリンク24時間レース用に製作されたとあって、4.3LのV8オールアルミエンジンをレーシングチューンし30psアップしたエンジン、6速トランスミッションやセラミッククラッチなどの専用のパワートレイン、250kg以上の徹底した軽量化などにより、量産モデルの優雅で高貴なイメージとは一線を画するコンペティティブな雰囲気とエキサイティングなパフォーマンスを秘めた特別なモデルとなった。
今回紹介するのは、そのサーキット専用モデルの個体を公道走行可能な状態にした貴重な1台。今までのレース戦歴ははっきりとした事は確認できなかったが、現オーナーは主に観賞用に購入したというだけあって、内外装はとてもキレイに保管されている。もちろん、たまのドライブによって、機関系や駆動系・電装系のチェックも兼ねて、長閑な田園風景の続く走り慣れた街を流しているというが、ストリート用になっているとはいえ、その佇まいからして異様な雰囲気を醸し出してしまっているのは想像に難くないだろう。
しかし、そこはアストンマーティンの為せる技。レースカー特有の浮世離れしたような空気感はあまり出さず、ブリティッシュマインド溢れるパッケージングで、思わず感嘆してしまうような美しさは、どのシチュエーションでも感じれるように残しているのである。
そんなクラフトマンシップに則った本格ブリティッシュレーサーを公道でさりげなく味わってみてはいかがだろうか。
■外装
ヌメッとした流面型のボディには色艶があり、参戦時に付いた飛び石キズや、サイドバイサイド等で軽く接触したような跡はあるが、大きな目立つような損傷もなく、比較的キレイな状態で保管されている。
■内装
アストンといえど、レースカーともなれば見慣れたドンガラ状態にフルロールケージ装備は他と同じだが、カーボンやアルカンターラを多用した内装は、軽量化と共に高級感にも作用し、所有欲を満たしてくれる。
■総評
アストンマーティン自体の流通量も少ない中、ワンメイク用のレースカーともなると、改造範囲の狭いGT4規格の個体とはいえ、サーキットでも見かけることは少ないだろう。しかし、ナンバーを取得し、必要最低限の保安基準適合を満たしたストリートモデルが国内に存在していた。世界的に見ても十数台ほどしか生産されず、しかも国内にはそのうちの数台が輸入され、さらにその数台のうちの1台が今回ナンバー付きで公道走行可能な状態にあるというのはかなり希な存在だ。リヤの安全タンク上にカーペットが敷かれたり、ETCカードリーダーが装着されたりと、若干の快適装備はあるものの、フルロールケージやエアジャッキなど、ほぼレーシングカーそのままの状態なので、公道で走らせるとなると、路面の小石も残らず拾ってしまうような、いかにも路面追従性の高い動きや、高回転になればなるほど、フェラーリやランボルギーニとはまた違った、ややドロドロ感を伴った高周波の炸裂するようなレーシングサウンドを放つ様は、量産車では決して味わえないレーシングカー特有のテイストを味わう事ができる。ましてや、そのベースがあの高貴で精巧なアストンマーティンV8ヴァンテージとなれば、どんな走りを魅せてくれるのか、気にならない訳が無い。ぜひあなたのドライブで、アストンの示すレーシングマインド溢れるスピリットを受け止めていただきたい。
車両本体価格:13,980,000円(税込) → ASK
年式 | 2009年式(初度登録) |
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走行距離 | 3500km |
ミッション | 6速セミAT |
車検 | H29年5月 |
現在色 | ホワイト |
元色 | ー |
排気量 | 4,280cc |
ハンドル位置 | 左 |
乗車定員 | 2名 |
車体寸法 | 4380 × 1840 × 1200 (mm) |
車両重量 | 1520 kg |
駆動方式 | FR |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
装備 | DSC・ETC |
入手経路 | 不明 |
車両形式 | 不明 |
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車体番号 | 003(下3桁) |
エンジン形式 | N24 |
エンジン番号 | ー |
メーター交換 | なし |
エアバッグ | なし |
修復歴 | 不明 |
オーナー数 | 複数オーナー |
記録簿 | ー |
取扱説明書 | ー |
自動車税 | 済 |
リサイクル券 | 済 |
現所在地 | 茨城県 |
保管方法 | 屋内 |
タイヤ | MICHELIN WetType(P2C) 前:27/65-18 後:29/65-18 初走行:ー |
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ホイール | O.Z Racing リム径 前:ーJ 後:ーJ オフセット 前:ーmm 後:ーmm |
ブレ-キパッド | N24純正 残厚 前:ー% 後:ー% |
ブレ-キロ-タ- | N24純正 |
ブレ-キキャリパ- | N24純正(モノブロック) F:ー R:ー |
ダンパー | N24純正 |
スプリング | N24純正 バネレート:前:ー 後:ー 自由長:前:ーinch 後:ーinch |
スタビ | N24純正 パイプ径 前:φーmm 後:φーmm |
クラッチ | N24純正 |
フライホイ-ル | N24純正 |
ミッション | N24純正 レシオ:ー |
ファイナルギア | N24純正 レシオ:ー |
LSD | N24純正 イニシャルトルク:ーkg |
エキマニ | N24純正 |
触媒 | N24純正 |
サイレンサー | N24純正 |
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プラグ | N24純正 |
プラグコ-ド | N24純正 |
ラジエター | N24純正 |
マウント・ブッシュ | サス:N24純正 エンジン:N24純正 デフ:N24純正 ミッション:N24純正 |
メンバ-・ロッド | ー |
ドライブシャフト | N24純正 |
タワーバー | N24純正 |
アンダーコート | ー |
ロ-ルケ-ジ | N24純正 |
フレーム修復歴 | 不明 |
ボディ補強 | N24純正 |
シート | N24純正(レカロポールポジション) |
ハーネス | N24純正 |
エアロ・カウル | N24純正 |
消火器 | あり 使用期限:ー 点検検査日:ー |
燃料タンク | N24純正(ATL製) 使用期限:ー 容量:100L |
エンジン | N24純正 |
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補機類・ECU | N24純正 |
競技歴 | 不明 |
コンディション | エンジン:良好 ミッション:良好 シャーシ:良好 電装系:良好 その他:良好 直近の走行時期:2017年1月 点検時期:2016年ー月 |
スペアパーツ | エンジン:ー ミッション:ー シャーシ:ー 電装系:ー タイヤ:ー ホイール:ー その他:ー |
アピールポイント | ■2009年式 ■3500km ■公道走行可 ■即走行可能 |
気になるポイント | ■タイヤサイドウォールひび割れ |
■エクステリア
ストリートでドライブする贅沢
熟練したクラフトマンによって1台1台丁寧に造り上げられ、一部の裕福層に納められるというイメージの通り、スポーツカーメーカーとはいえ、とても高品質かつ高貴のイメージの強いアストンマーティン。中でもV8ヴァンテージはエントリーモデル的な位置付けではあるが、きちんとブランドイメージが踏襲され、安っぽさは皆無。しかも本車両は、ワンメークレース用に仕立てられたレーシングカー。レース歴もあるようだが、よくある下回りがボロボロの感じはあまりなく、正規ディーラーから出庫してきたばかりのような美しさだ。
■エンジン・トランクルーム
■インテリア
以上の掲載内容は、弊社が編集・制作したものです。ナンバープレートや車体番号など、個人を特定できるような被写体や情報は意図的に伏せてあります。また、整備履歴、修復歴などに関しては、弊社で裏付けを取ったものではありません。また、本サイトに記されてる走行距離は、成約時には多少伸びております。あらかじめご了承ください。